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君ありて幸福 01(乙) ページ42

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「あー疲れた!もう疲れたー」


編集が立て込んでずっと部屋にこもって作業。

やっと一段落して体を伸ばす。


「はぁ、肩バッキバキ・・・目じんじんするー」


肩を回しながらリビングに向かえば
ちょうどAがコーヒーを淹れてるとこだった。

自分の分も淹れようとマグカップを取りに
キッチンに行けば
Aの手に俺のマグカップが。


「あれ?それ俺の?」

「うん、声が聞こえたからもしかして一段落したかなって」

「それでコーヒー淹れてくれたの?」

「うん」

にっこり笑ったAに癒される。


俺はマグカップを持ってソファに座って、
キッチンで自分の分の
コーヒーを淹れるAを手招き。

「どうしたんですか?」

隣に座ろうとするAの手を取って
膝の上に座らせた。

「わっ、あの・・・おついちさん・・・?」

「ちょっとこのまま。
・・・Aに癒されればまた編集頑張れるから」

そう言って体に腕を回し引き寄せる。

(あーAの匂い・・・癒される)


匂いと柔らかい体、耳元で笑う声。


ずっとこうしてたいけど、そうもいかない。

「お疲れですね、おついちさん」

Aの腕が首元に回って頭を撫でられる。

「やばい、それ・・・寝そう」

「ふふ、寝ちゃダメですよ」




少しの間Aを満喫してまた仕事に戻ろうと
コーヒーを飲み干す。

「コーヒーありがとう。仕事に戻るね」

「どういたしまして。あ、おついちさん」

「ん?」

呼び止められて振り返った俺の唇に
柔らかいものが当たる。

「お仕事、頑張ってね」

はにかんだように笑ったAは
そのままキッチンに向かって行った。

「A、ちょっとそれは反則。
仕事どころじゃなくなっちゃうんだけど」

そう言ってキッチンに足を向け
Aを後ろから抱き締める。

「だめです、お仕事する時はお仕事に集中です」

ちょっと甘い声とか出してみたけど
ピシャリと断られた。

あーぁ。

「はぁい・・・」

拗ねちゃうからね、ほんとに。

しょうがない、と部屋に戻る俺の背中に
届いた声。

「お仕事終わってからね!」

・・・・・・・・・。



よぉっし!おついちさん、頑張っちゃうよ!




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設定タグ:2bro , 兄者弟者 , おついち   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:そすんさー | 作成日時:2018年2月3日 0時

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