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会話も少し落ち着いて
なんかちょっといい雰囲気になりそうだぞ。


指にAの指が触れて肩にもたれかかってくる。

頭を撫でて、その手で頬を撫でて
俺の方に顔を向かせて

ゆっくり顔が近づいて

唇と唇が

「ニャ〜」

「・・・・・・・・・」

(猫ぉー!!)

わざとだろ、このタイミング!
絶妙すぎるんだよ!

「どうしたのー?」

Aは俺から体を離して猫の頭を撫でる。

(勝ち誇った顔しやがって・・・)

「A、俺ももっと相手してよ」

「へ?あ、そっか・・・そうだね、ごめんごめん」

Aは苦笑してまた俺の肩にもたれてきた。

(ふふん、どうだ!)

「ニャーニャー」

「今日はなんだか引っ張りだこだなぁ・・・」

今度は俺にもたれかかったまま猫を撫でる。
でも猫はどこか不満そう。
俺も不満。

猫と目が合った。


『『俺だけを見てればいいのに』』


なんだか猫と以心伝心した気がする。


「やだ、なんか二人とも拗ねてる?」

Aが微妙な空気を察したのか
俺と猫の顔を交互に見る。

「二人とも雰囲気似てるからすぐ分かる〜」

楽しそうに笑ってるのはA一人。

俺は、多分・・・目の前の猫みたいな顔をしてると思う。

『はぁ!?似てないから!』

って顔。


「もー、私は二人とも大好きだから
仲良くしてほしいのになぁ。」


そう言ってAは鼻と鼻をチョンとくっつけた。
そして、同じように猫にも。


「ま、まぁAがそういうなら。
俺猫派だし、元々仲いいし」

そう言いながら猫の頭を撫でる。
猫も「そうそう」とでも言うように
頭を手のひらに擦り付けてくる。

「そっか、それなら嬉しいな」

もうAが嬉しいならいいや。なぁ猫よ。





その後、遊びに来た弟者とおついちさんが
一人と一匹に邪険にされ
そそくさと帰って言ったのは言うまでもない。




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わらしべ長者? 01(弟)→←敵は一番の味方 01(兄)



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設定タグ:2bro , 兄者弟者 , おついち   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:そすんさー | 作成日時:2018年2月3日 0時

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