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次の日はお土産探し。
兄者さんと弟者くんに何買おっかな。
｢ふはっ！A、ちょっとこれ見て！｣
突然横で笑い出すおついちさんの手には
赤色と青色の観光地のミニキャラが。
しかもどこかあの二人に似ているような･･･。
｢これ、兄者さんと弟者くんみたい！｣
｢やっぱりそう思うよね、お土産これにしようよ｣
無事お土産も買えて、帰りの電車に乗り込んだ。
おついちさんは写真を沢山撮ってたから
シートに座って写真を眺める。
何枚かの写真のあと、ディスプレイに映ったのは
満開に咲いた花を見つめる私の横顔。
｢あれ？この時写真撮ってたっけ･･･｣
私の言葉におついちさんが小さく笑った。
｢Aがすごく綺麗だったからこっそりね｣
｢そうなんですか？全然気づかなかったー
ちょっと恥ずかしいね｣
そんな会話をしながら写真に視線を戻す。
｢あ、ここのお団子美味しかったよね｣
｢もちもちだったね｣
そしてディスプレイには緋毛氈の掛かった縁台で
お団子を頬張る私。
｢おついちさん？｣
｢んー？何のことかな〜
ボタンに指が当たっちゃったのかな〜｣
もう･･･。
早く次の写真に変えたくてボタンを押す。
名所の建物、降りた駅、電車･･･
｢･････････｣
｢あ･･･｣
最後の写真はおついちさんの肩にもたれて
眠る私の寝顔。
｢もーおついちさん！｣
｢あははっごめんごめん、だってAが可愛いからさ、
撮っときたいじゃん？ちゃんと携帯でも撮ったから｣
｢そういう事じゃなくて･･･！｣
恥ずかしい。
恥ずかしいけど、どこか嬉しい。
私が気付かない時でも、おついちさんが
私を見てくれていることが良くわかった。
今度は私がおついちさんを撮ってあげよう。
ｰｰｰｰ
【仮面はここに置いていく】08(弟)→←shutter 01(乙)
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作者名：そすんさー | 作成日時：2018年2月3日 0時
