make my move 01(弟) ページ28
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友達の誘いで来た飲み会。
メンバーは俺、友達、友達の彼女、彼女の友達。
軽い合コンじゃねえか、なんて思いながら
店に入る。
「おーお疲れ」
手を挙げた友達と画像だけでは見たことある彼女。
その彼女の横にちょこんと座ってる女の子。
「お待たせー。とりあえず生かな」
荷物を下ろして女の子の前に座る。
「弟者、この子Aちゃんって言って彼女の友達」
「そうなんだ、はじめまして弟者です」
「はじめまして弟者さん、Aです」
Aちゃんと呼ばれた子と目が合う。
ニコって笑った顔が可愛い。
やばい、この子いいかも。
ご飯食べてる間もAちゃんの事が
気になって仕方ない。
結構話も盛り上がって、
友達と彼女は完全に二人の世界に入り始めた。
まぁ俺にとっては好都合。
「Aちゃんって今付き合ってる人いるの?」
まずはここ大事でしょ。
「いないですよ〜」
よし!
「好きな人は?」
「それが全然いないんですよね」
よしよし!
「そうなんだ、よかったら今度遊びに行こうよ」
「そうですね〜」
「じゃあ今度誘うからさ連絡先教えてよ」
「それはダメです」
え?
・・・えっ?
「え、どうして?」
いい感じだったじゃん。
もしかして俺まずい事言ったかな・・・
いきなり連絡先聞いたのがダメだったのか?
「その、・・・お酒飲んでる時に連絡先交換しても
次の日覚えてないじゃないですか。
これ誰ってなるだろうし・・・
遊びに行こうって誘ったことも。」
言いにくいのかAちゃんは
テーブルの上で指をニギニギしてる。
でも俺は諦めないぞ!
「じゃあ一緒に写真撮っとこ?
それなら忘れないでしょ」
「この写真の人誰だろってなるじゃないですか〜」
Aちゃんがクスクスと笑う。
「大丈夫、画像に名前入れとくから。
メモに何話したかも書いとくし
忘れるほど酔ってないよ」
「そんなこと言う人初めて合いましたよ」
「それだけ本気ってこと」
俺の言葉にパチパチと瞬き。
そして視線をそらされた。
俺は携帯に話したことを
メモしてAちゃんに見せた。
「これで忘れないよ」
Aちゃんはチラッと俺の携帯に視線を向けた。
そしてそっとテーブルの上に携帯を置く。
そこにはQRコードが表示されてた。
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作者名:そすんさー | 作成日時:2018年2月3日 0時