【バレンタイン】01(弟) ページ14
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(あー・・・・・・落ち着かない!
下駄箱・・・机の中
全部気になるけど見たいような
見たくないような・・・ぁあー・・・)
「兄者くん兄者くん、君の弟はとち狂ったのかい?」
「知らね。どうせAのチョコだろ?」
兄者とおついちさんが笑ってるけど
そんなことどうでもいい。
だって今日はバレンタインだろ?
チョコの祭典!
好きな人にチョコをあげる年に一度のお祭りだろ。
「あー・・・・・・」
(チョコ・・・ほしいなー・・・)
誰でもいいわけじゃない。
俺が欲しいのはただ一つ、Aからのチョコ。
ずっと片想いをしてて、
でもなんか最近距離が縮まっていい感じかも、
なんて思ってたりする。
そんな俺の予想を確実なものにする、
絶好のチャンスが今日なのだ。
だけど確実なものにするためには
Aからチョコをもらわないといけない。
要は、俺は待機中。待つのみなのだ。
兄者とおついちさんは
知らない間に自分たちのクラスに帰ったみたいだ。
もうそんなことどうでもいいや。
A、早く来ないかな・・・。
午前の講義が終わった。
これから楽しい楽しいお昼休み。
A、渡すなら今がチャンスだぞ!
あれ?
HRも終わって下校時間。
さぁA、下駄箱にチョコを入れるチャンスだ!
俺はちょっと遅れて下校するからな!安心してくれ。
あれ?
.
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作者名:そすんさー | 作成日時:2018年2月3日 0時