幸福な気持ち 01 ページ50
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「ちょっと兄者!ちゃんと片付けてって」
「片付けてんだろ、つーか充分きれいだっての」
なんで俺が朝から掃除してるかって・・・それは
Aが初めて俺ん家に遊びに来るからだ。
ピーンポーン
「えっ?!Aもう来たの?!早くない?!」
慌てて玄関に向かえばそこにはおついちさん。
「・・・なんだ、おついちさんか」
「なんだとはなんだよ、Aが来るって聞いたから
せっかくケーキ買ってきたのにさ」
「おついちさん最高!さすが!」
「・・・現金だなぁ」
ケーキを冷蔵庫に入れてソファに座ったとこで
インターフォンが鳴った。
「おじゃまします」
Aを玄関まで迎えに行って中に招く。
「A久しぶり」
「ケーキ買ってきたからみんなで食べよう?」
「兄者さん、おついちさんお久しぶりです。
ケーキ?ありがとうございます!」
Aもすっかり二人と馴染んだらしく
緊張した様子もなく話してる。
せっかく家に来るんだから二人でゆっくり、とも
思ったけどこういうのも悪くないよな。
「Aちゃんと弟者が無事付き合えて良かったよー」
「え?」
「弟者の話聞いてる限りお前ら両想いだったからな」
「ちょっと兄者なに言ってんの!」
突然の言葉に顔が熱くなる。
Aを見ればAも顔真っ赤・・・可愛い・・・、
じゃなくて!!!
「いきなりそんなこと言うなよ」
「いやいや弟者くん、俺も思ってたから」
「おついちさんまで!!」
敵だらけじゃないか!
「は・・・恥ずかしいね・・・」
顔に手を当てて苦笑してるA。
すっごい可愛い・・・
こんな顔二人には見せたくないのに。
「でも二人が付き合ってくれて嬉しいよ」
「A、弟者のことよろしくな」
「・・・!はい、もちろん!」
何だかんだで二人も応援してくれてたんだ。
ありがとう兄者、おついちさん。
それと、・・・
「A、」
「ん?」
「これからもよろしくな」
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作者名:そすんさー | 作成日時:2017年10月13日 22時