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赤らむ気持ち 01 ページ48
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「もう、おついちさん距離考えて！」
おついちさんの携帯の画面を覗き込んでたら
突然の弟者くんの声。
大きな手に力強く引き寄せられて
なにもできないまま弟者くんの胸の中。
がっしりした胸板。
温もりが伝わってきて心臓の鼓動が早くなる。
ど、どうしよう･･･！
「いきなりそんな近づいたら
かきぴーがビックリしちゃうから」
おついちさんを押しのけてるのか
背中に回された腕に力が入ってさらに密着してしまう。
身動きが取れない。
ドキドキが聞こえちゃったらどうしよう･･･！
「あ、あの･･･弟者くん･･････」
意を決して声をかけた。
お互い状況を再認識して
恥ずかしさのあまりてんやわんや。
謝り倒す弟者くんに必死に大丈夫って伝えてたら
おついちさんの一言でその場は丸くおさめられた。
兄者さんとおついちさんはおかしそうに笑ってるし。
恥ずかしい･･･。
でも･･･
私の中には恥ずかしさよりも
力強い腕と大きな手、弟者くんの温もりが
いつまでも離れなかった。
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作者名：そすんさー | 作成日時：2017年10月13日 22時
