検索窓
今日:4 hit、昨日:20 hit、合計:116,177 hit

高鳴る気持ち 01 ページ47

ーーーー




「A何やってんの?」

「あ、弟者くん」

飲み会に参加してた人からの
飲み直そうという誘いを断りきれずに
困ってたら弟者くんが声をかけてくれた。


「Aこの後前に言ってた店行こうよ、ね?」


この前言ってた店?
最初は何のことか分からなかったけど
弟者くんにニコッと軽く笑いかけられて気付いた。

私が困ってたからわざわざしたことのない話題を出して
断る理由を作ってくれたんだ!


「え、あっ、うん」

意図がわかって慌てて同意すれば誘ってくれた人は
残念そうに戻っていった。

ちょっと申し訳なかったなぁ・・・。




「Aさっき断れなかったんじゃない?」

弟者くん、やっぱり気付いてたんだ。
すごいなぁ。

「えっあ、そう・・・なんか、断るの悪いかなって・・・」

「悪いかなって思って付き合うの?」


思ったよりグイグイくることにビックリした。
そんなに喋ったことなかったのに。


「それはしないんだけど・・・
どうやって断ればいいかなって・・・
嫌な気持ちにさせたくないし」

ほんとに断るの苦手・・・。
さっきも弟者くんが来てくれなかったら・・・。


「じゃあさ、今度さっきみたいな事あったら俺呼んで?
俺が断ってあげるよ」

思ってもみなかった提案に思わず笑ってしまった。
私なんかのために?すごく優しいんだなぁ。





私たちは飲み会のあと、弟者くんが言ってたお店に
2人で行くことになった。


あんまり話したことなかったけど
クラスでも目立ってるしいつも楽しそうで
ついつい目で追ってた。

そんな弟者くんと仲良くなれるなんて・・・。
嬉しさとドキドキで私の胸は高鳴り始めた。





ーーーー

赤らむ気持ち 01→←もどかしい気持ち 01



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
設定タグ:2bro , 兄者弟者 , おついち   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:そすんさー | 作成日時:2017年10月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。