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ｰｰｰｰ
｢弟者くんすごく頼りがいありますよ、
いつも気づいてくれるんですよ。｣
｢A、あんま褒めると弟者が調子乗る｣
｢Aちゃんも弟者のことよく見てるんだね｣
おついちさんの言葉に俺は思わずドキリとする。
横目でAを盗み見れば、
いつもの笑顔を浮かべて
小さく何度も頷く様子が見えた。
｢はい。1番仲良くしてくれるし、
いっぱい話してくれますし｣
嬉しそうな顔して話すAが可愛すぎる。
その顔が今俺じゃなくておついちさんに
向けられてるのがちょっと悔しいけど。
｢そっかそっか、
じゃあこれからも弟者のことよろしくね｣
｢はい！｣
なんかわからないけど
話が丸くおさまった気がするのは俺だけか？
｢じゃあ俺らそろそろ戻るわ｣
｢え？なんで？｣
｢今日出た新作のゲームすんだよ｣
｢弟者くんはAちゃんとゆっくりしてから
帰っておいで｣
そう言い残して二人はさっさと帰ってしまった。
･･････。
二人が帰ってしまうとまた沈黙。
学校にいた時ほどじゃないけど･･･
やっぱりちょっと気まずい。
｢｢あのっ｣｣
タイミングー･･･！！！
顔を上げたらAが
やっちゃった！って顔してた。
俺も同じような顔してる自覚はあったから
思わずおかしくなって笑ってしまった。
そしたらつられたのか
Aも口元に手を当てて笑う。
｢ふふっ、被っちゃったね｣
｢ほんとだな、なに言おうとしたんだ？｣
｢なんだったか忘れちゃったよ｣
｢なんだよそれ｣
余計におかしくって二人でしばらく笑ってた。
さっきまでの気まずさなんて
もうどこかにいってしまった。
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作者名：そすんさー | 作成日時：2017年10月13日 22時
