【無題】この気持ちは (ページ41)

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ｰｰｰｰ

頑張って！って･･･

どうやって頑張るって言うんだ！

｢あ･･･｣

｢！･･･お、おはよう･･･｣

教室のドアを開けた瞬間、
中から出てきたAと顔を合わせてしまった。

気まずい･･･

お互い短く挨拶をしてそのまま俺は席に、
Aは廊下に出ていった。

その後も普段なら何かしら
会話があったりするけど放課後まで会話はゼロ。

そう考えると俺、
Aと結構な頻繁で話してたんだな。

｢はぁ･･･｣

結局、何にもできなかった。

講義も終わって荷物をまとめて玄関を出た先に
見慣れた車を見つけた。

助手席の窓からおついちさんが顔を出す。

｢来た来た、ご飯食べて帰ろうと思ってさ。
乗って乗って。｣

またどうせ今日の事を問い詰められるんだろうな･･･。

そんなことを考えながら後ろの席のドアを開けて
乗り込もうとして誰かが座っていることに気が付いた。

｢え･･･A？･･･なんで｣

｢あ、弟者くん･･･あの、｣

｢お前待ってたら
Aが出てきたから誘ったんだよ。｣

｢僕たちもAちゃんともっと話したいって
思ってたしね｣

この人たち･･･！
わざとだな･･･。

｢ご、ごめんね弟者くん、･･･お邪魔しちゃって･･･｣

ぎこちなく笑うA。

いつもみたいな笑顔じゃないことがちょっとショックだ。

｢いいのいいの、Aちゃんは気にしないで｣

ノリのいいおついちさんの言葉に助けられる。

車はそのまま学校を出て
駅の近くのカフェに入った。