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誘い ページ2

「ん"ん…」



なんとなく明るくなってきたのが分かって、なんとなく寝返りを打とうとすると腰に鈍い痛みが走る。



…あ、そっか、私てっちゃん家に泊まりに来たんやっけ。



久しく床で寝ていなかったため体がバッキバキだ。



少し体を上げようと床に手をつけば、体をぐっと抑え込まれ 私の手の甲に誰かの手のひらが重なった。



唸るような声が聞こえ 視界にはちらりとオレンジが揺れる。



「おはよてっちゃん」



て「もう起きるの、」



「起きるよ」



て「なんで?もう1回寝よ〜…」



「こらこら」



今日休みだからいいよね って掠れた声で言った後、捲りかけた布団を私の肩まで掛け直す。



まだ熱が残ってて暖かい布団に目を閉じてしまいそうになるけれど、きっと次目を覚ましたときはお昼頃だろう。



でも、お昼まで何もしないのももったいないかなぁって思っちゃうんよね。



重ねられた手をやんわりと退けながらもう一度布団にもぐってみる。



「せっかく皆といるのに、時間もったいないやん…」



て「え〜?かわい〜」



「…くさ」



熱がこもったせいで暑くなった布団から出ようと布団を勢いよく蹴飛ばした直後、起き上がらせまいと私の脚に絡みつくてっちゃんの脚。



行かんでよ〜 とかニヤニヤして抜かしやがるけど全然かわいいと思わん。この野郎。



布団が擦れる音がして、私とてっちゃん以外の誰かが寝返りを打ったのが分かった。



てっちゃんはそちらを一瞥してから私に向き直ってじっと見つめる。



なに、私がうるさいってか。



て「今Aがどっか行ったら大声出してみんな起こす」



「脅迫やん」



て「いいから二度寝しよ」



「なんそれ〜…」



私が蹴飛ばした布団を体を起こしてわざわざかけ直すてっちゃんに思わず笑ってしまった。世話焼きのお母さんか。



突然吹き出した私を不思議そうな表情で見つめたら、自然とそのまま同じ布団に潜り込んでくる。



て「たまには何もしない休日だって必要よ」



「…そーなんかなぁ」



て「先のこと考えない、まずは寝てから。おやすみ!」



ぐいっ と私の頭を胸元に引き寄せるとすぐに、すうすう って寝息が聞こえてきた。



遠くで携帯のアラームが鳴っているのは聞こえないフリをして てっちゃんの胸に顔を埋める。



…朝ごはん代節約やと思えばいいか。



規則的な心臓の音に耳を預けてそっと目を瞑った。



──



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むめ(プロフ) - RiAさん» ありがとうございます(;▽;)夕闇見たことないので研究してきます…!リクエストありがとうございます...! (2019年8月6日 3時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
RiA(プロフ) - 1週間ぐらいかけて一気読みしましたw もしよろしければ、東海×夕闇×主ちゃんで動画っぽいの見てみたいです…! (2019年1月28日 12時) (レス) id: 03fac5b4f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むめ | 作成日時:2019年1月20日 2時

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