YouTuberの友達です。 7 【東海オンエア】

騒【虫眼鏡side】《いちごみるくさんリク》 ページ8

て「いーや、俺が渡すの！！」



虫「ダメだって！！その髪でその格好は目立ちすぎる！！」



と「自覚ないんかお前！」



て「そんなことより時間ないから急ぐぞ！りょう、頼んだ！」



り「何でこんな早い時間から皆揃うんだよ、ほんとに笑」



白い歯を見せてハンドルを握ったりょうが前に向き直してアクセルを踏む。



結局りょうが車でAの家まで来て、Aの家に向かう僕ととしみつを拾ってくれた。あとてつや。



今の僕らには、どっちもどっち、っていう言葉が1番当てはまるんだろうね。



て「Aどんな顔するかなー？」



と「帽子くらい被れ」



り「今日Aママはどうしたの？」



て「なんか、今日は大事な会議があるから早めに出なきゃダメで、LINE来た時にはもう家出てたみたい」



虫「鍵は？」



て「ポストに入れとくからそれで入って〜って」



り「他人入れちゃって良かったの？笑」



て「俺は他人じゃなくて幼馴染なんだよぉぉぉ！」



と「ドヤ顔すんな、ムカつくげぇ」



車の中で乱闘が始まったかと思うと、りょうが駐車場に車を停めた。



もう着いたらしい。



てつやがAの体操服の入った袋を大事そうに抱えて車から降り、その後にとしみつと僕が続く。



はぁ、Aがこの光景見たらなんて言うだろう。



体操服1枚渡すだけのことに4人の成人男性が動員するって…。



り「ここから歩いて数分だから、変なことしないでね」



て「うん！わかった！」



と「幼稚園児かよ…」



て「なにｨ！？！？」



虫「こら、うるさい」



て「ごめんなさい」



り「心配すぎる」



談笑しながら歩いていくと、学校らしき建物が目に入った。



りょうに目で合図すれば、小さく頷かれる。



それにしても時間が時間なだけあって、周りにはちらほらと登校中の高校生。



ここでバレてしまえば絶対に大変なことになる。



虫「ちょっと急ごうか」



り「そうだね」



と「てつや鼻歌うるさい顔やばすぎ」



て「それ悪口だから！」



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虫くんもう着くよ〜
え?ほんまに皆でくんの?
虫くんすぐ帰るから大丈夫だと思う
えええええ?ありがたいけども
まぁとりあえず気を付けてね
虫くん了解です!

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