YouTuberの友達です。 7 【東海オンエア】

ヤキモチ？ ページ6

て「Aこんな時計持ってた？てか普段から腕時計とかつけるっけ、Aって。」



「これ？これは、」



としくんがプレゼントしてくれた…と口にする前に、《復讐》という2文字が頭にふとよぎる。



…やったろーやないかい！



シンプルな文字板、丸いケースで茶色い皮のバンドの小ぶりな腕時計。



シンプルでええな〜、とか考えてたらいつの間にかとしくんが買ってた時計。



できるだけ冷静に、めちゃくちゃ大事そうに時計に指を滑らせて見せた。



「可愛いやろ、男友達にプレゼントしてもらってん」



て「はぁぁぁぁぁぁぁぁ！？！？！？」



「『似合うと思うから』って…え、似合ってない感じ？」



て「いや、似合ってるけど…だけど…はぁ…」



あからさまに落ち込むてっちゃん。



嘘はついてへんからな笑



「てっちゃんが遊んでるときは、私も同じようにしてるってことで！じゃ！」



て「ねぇA待ってほんとにごめん！！！泣」



泣きそうになる顔が面白すぎて笑いが堪え切れなくなったので、てっちゃんの膝から降りてリビングへ戻った。



後ろからぺたぺたとてっちゃんが追いかけてする足音がする。



これまた釈明するん面倒くさいやつやん笑



と「あ、Aそれ…」



「んふふ、大事にするな？」



と「ん」



て「Aーーーーーっ！！！！！！泣」



「うわぁぁぁ！！」



と「やば！！てつやお前！！鼻水！！笑」



「としくん助けてえぇぇぇぇえ」



て「Aほんとに彼氏だけはいかん！！！泣」



と「は！？A彼氏できたん！？」



「できてへんから！！てっちゃん、これ、としくんから貰ったやつ！！」



て「…へ？」



間抜けな声と共に、ぎゅううと私の体を締め付けていたてっちゃんの腕の力が弱まった。



としくんは頭にハテナを浮かべたまま。



しばらくの沈黙の後、再び腕の力は強まる。



て「心配したやんかぁぁぁ！」



「心配したって、私『男友達からプレゼントしてもらった』としか言ってへんよね？笑」



て「いや、それは勘違いするやん！」



と「どういうこと？」



て「あ、としみつはいいよ」



と「てめぇ」



「勘違いって怖いわ」



て「くそー、1本取られた…」



と「？？訳分からんってほんとに」



「追って説明いたします」



その後、2人の前で釈明会見が行われたのは言うまでもない。



(私わるくないやん！)

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