何も知らない【虫眼鏡side】《いちごみるくさんリク》 ページ30
て「Aー！！」
「なに」
て「癒せ！！」
「むり」
て「けちっ！！」
虫「てっちゃん、A勉強してるから邪魔しちゃだめでしょ」
ゆ「大変だねー」
り「しばゆーに構ってもらいなって」
し「え、俺？」
て「んんん…Aごめんね」
「ん」
しょげるてっちゃんとそれを横目に参考書とにらめっこするA。
僕の一言で生まれる沈黙から、ここの空気がピリついているのは明らかだった。
近々テストでもあるのだろうか、Aは皆がいる中でも一言も喋らず、黙々と作業を続けている。
…あ、もしかしてこの前言ってた春休みの課題考査だっけ？それの勉強かな。
本を閉じたと思ったらまた別の冊子を取り出し、紙面に指を滑らせて、また閉じて、…
テストがあるのにそれでも集まってくれてるって、誰も文句は言わなかった。
いや、いつもとは違うAの雰囲気に誰も何も言えないでいたのかもしれないけど。
と、そこに、沈黙に耐えかねたとしくんが口を開く。
と「A、それさ、家でやらん？」
「んー」
と「そのー、さ、なんか…個人の作業やん？どっちかと言うと」
「確かにね」
爆弾発言すぎる。
Aは相変わらず顔を上げない。
としくんはAの態度を気に入らなかったのか、少し眉を顰めた。
かなりの頻度で座るポジションを変えたり立ち上がったりすることから、ゆめまるとりょうくんが慌て始めたのが何となく読み取れる。
…えっと、僕も焦ってる。
と「せっかく皆揃ってるじゃん」
「うん」
と「本置いて、1回顔上げない？」
り「としみつ、とりあえず落ち着いて」
て「あっ、外の空気吸ってきたら？」
し「それがいい」
ゆ「としみつ」
皆がとしみつを宥めようとするけれど、一向に気持ちが落ち着く様子は見えない。
Aにもスイッチが入ってしまったようで、参考書を音を立てて閉じて応戦モード。
「…うん」
と「Aはここに勉強だけしに来たの？」
「…」
と「なぁ、聞いて…」
「聞いてるよ、で、何？」
虫「A、その言い方は…」
と「おい」
り「としみつ」
て「ストップストップ」
し「どうしよう…」
ゆ「A、ちょっとこっちおいで」
2人とも冷静さを失っていて、今にも噛み付きそうな勢いだ。
すると、ゆめまるの後ろにいたAが震えた声でぽそりと呟いた。
「何も知らないくせに」
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いちごみるく(プロフ) - ありがとうございます！ (2018年5月4日 17時) (
レス) id: d9dc425cfd (このIDを非表示/違反報告)
むめ(プロフ) - いちごみるくさん» 了解しました！少々お待ちくださいヽ(´ー｀)ノ (2018年4月22日 18時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - むめさん» 全然大丈夫です！！面白かったです！！ここでリクエストなんですけど、ドライブ？かなんかに行ってとしみつがよってみんなに心配してもらう？みたいなの出来るでしょうか…？？ (2018年4月21日 11時) (レス) id: d9dc425cfd (このIDを非表示/違反報告)
むめ(プロフ) - いちごみるくさん» ごめんなさい、想像とはかけ離れたお話が誕生してしまいました...もしよければまたリクエストお願いします、リベンジさせてください( ；∀；) (2018年4月21日 1時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
むめ(プロフ) - み お りさん» いえいえ！こちらこそありがとうございます(｀･ω･´)ﾉ (2018年4月15日 2時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめ | 作成日時：2018年3月27日 19時
