悲しいときは《名無しさんリク》 ページ3
「おーはよ」
「…私が一番乗りなのね」
挨拶の返事はない。
異臭のする玄関を抜けてリビングに向かう。
静かに扉を開けてこっそり覗いてみると、ソファで眠るてっちゃんの姿。
…まだ寝てんのか、こいつは。
ソファの隣にパソコンと絡まったイヤホンが無造作に置いてあったので、きっと夜遅くまで編集をしていたのだろう。
彼はへらへらしているだけの男じゃない、ってのを改めて感じた。
時計の針は、約束である10時の30分前を指している。
まぁ集合時間までたっぷりあるし、りょうくんが来た時にでも起こしてもらうかな。
私もゆっくりしよう、なんて思いつつてっちゃんのいるソファの前に腰を下ろした。
「…あれ？」
ふと感じた違和感。
よく見ると、てっちゃんの頬には一筋の涙の跡。
…何かあったんかな？
気付かれないように、そっと指で拭う。
て「…ん」
「あ、ごめん起こしてもーた？」
眠りが浅かったのか起こしてしまったようで、てっちゃんは薄く目を開けた。
て「…怖い夢見た」
「そっか」
て「撫でといて」
「はいはい」
て「ありがとう」
優しく髪を撫でると、てっちゃんは満足そうに口をむにゃむにゃして再び眠ってしまった。
仕方ない、今日だけはしばらくこうしてあげよう。
━━━━━━
『…おーい、起きて』
「…うあ、寝てた」
「おはよ、虫くん」
虫「おはよう。来たらてっちゃんにAが倒れ込んで寝てるんだもん、びっくりしちゃった。」
「てっちゃんが怖い夢見たって、頭撫でてたらいつの間にか寝てたっぽい」
虫「そういうことね。まぁ納得は行かないけど」
「私も普段ならやってませんー。なに、虫くんもやって欲しいって？」
虫「その答えがYesなら？」
「Noでも頭ならいっぱい撫でてあげるよ」
虫「今日のAはSっ気あるね」
「そう？なでなで〜」
虫「わ、照れちゃうなぁ」
て「…おい、お前らいちゃいちゃすんな」
「おはよう」
虫「おはよう」
て「おはようじゃねぇだ、Aなんで虫さん撫でてんの？俺は？」
「そういやさっき気付いたんやけど」
虫「うん」
「さてはてっちゃん風呂入ってねぇな？」
て「…昨日はね」
虫「やぁば、A手洗っておいで」
「あと10回洗おうかな」
て「いやそれはマジでごめんって！！！」
「さいて〜」
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むめ(プロフ) - さほさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます( ；∀；)まだまだ頑張るのでよろしくお願いします！！( ；∀；) (2018年3月31日 13時) (
レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
さほ(プロフ) - おもしろいしなんかキュンとするしですごく良いです！！(語彙力) 同じ小説を作る者としてもすごく尊敬します(；；) (2018年3月31日 12時) (レス) id: 23ae1cebf1 (このIDを非表示/違反報告)
むめ(プロフ) - 咲夢さん» 返信遅くなっちゃって申し訳ないです｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ 私もこの作品書きながら、「やべぇ書き終わるまで寝れねぇwww」ってなってました笑 これからもどうぞ駄作者をよろしくお願いします(*´ω｀*) (2018年3月26日 1時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - むめさん» こちらこそ楽しませていただきました、、お疲れ様でした！ (2018年3月11日 20時) (レス) id: 260c83828d (このIDを非表示/違反報告)
咲夢(プロフ) - めちゃくちゃ楽しまさせてもらいました！投稿される度に「あ､キター！」ってなってましたw4章(？)が始まったくらいに読み始めたのですが､「あ､これ寝れんわ」ってなってました！他の作品も頑張ってください！ (2018年3月11日 18時) (レス) id: e6df225607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめ | 作成日時：2018年1月14日 17時
