お願い【としみつside】《まあこさんリク》 ページ20
「としくん、私ね」
隣に座って笑いながらテレビを観ていたはずのAが突然静かに口を開いた。
と「…うん、どうした？」
少し重い雰囲気を感じ取って、テレビを消す。
Aは何か言いたそうに口をもごもごさせて、俺に携帯を見せた。
「これ、どうしようかって」
と「は、なにこれ？いつからなん？」
「うーん…1週間くらい前からかな？最初は気にしてなかったけど、なんかエスカレートしてってるみたいで…。」
Aが俺に見せた携帯の画面には、たくさんの悪口から悪質な殺害予告まで。
一気に頭に血が上るのが分かった。
よく見ればほとんどユーザー名は同じなので、こんなことをしているのは一部の視聴者だってすぐに分かる。
こみ上げてくる色んな感情を抑え、Aの方を横目で見る。
向こうも俺の視線に気付いたようで、笑みにならない哀しそうな表情を浮かべて俺の手を弱々しく握った。
「心配せんで。…あ、でも、私しばらく動画出るのやめといた方がいいと思うから」
と「それはそうとして、この殺害予告とかはもう犯罪だろ？とりあえずこのユーザーは通報な、で、後でてつやに話そう」
「うん、ごめん、ありがとう」
と「Aが謝ることじゃないって」
泣きそうになるAを強く抱き締める。
時計に視線を移すと、針はそろそろてつやが帰ってくる時刻を指していた。
てつやが帰ってくるまでに、Aをどうにか落ち着けないと。
━━━━━━━
て「…で、今に至る、と。」
「うん…ごめん、忙しいのに」
て「A、顔上げな？Aは悪くないよ。だからそんなに思い詰めないで。」
「ん…」
と「Aごめんな？携帯借りるわ」
「いいよ」
と「こいつら、殺害予告した奴らは何人か通報した」
虫「これさぁ、ほんと下手したら警察行きだよね。マジでありえん。」
り「A、なんか最近周りで変わったこととかなかった？」
「いや、特に…ないかな」
り「誰も動いてはないんだね、よかった。」
「あ、もうこんな時間…よし、ぼちぼち帰るな」
と「…待って！！！家まで送るわ」
て「それがいい、A、送ってもらいな」
「じゃ、あ、お願いしよ」
と「ん。行くぞ」
「皆、ごめんね」
虫「大丈夫だよ。気を付けてね。」
り「なんかあったら連絡して」
⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒
たくさんリクエスト頂けて嬉しいです( ；∀；)
お願い【としみつside】《まあこさんリク》→←だーれだ《みのむさんリク》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 466人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むめ(プロフ) - さほさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます( ；∀；)まだまだ頑張るのでよろしくお願いします！！( ；∀；) (2018年3月31日 13時) (
レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
さほ(プロフ) - おもしろいしなんかキュンとするしですごく良いです！！(語彙力) 同じ小説を作る者としてもすごく尊敬します(；；) (2018年3月31日 12時) (レス) id: 23ae1cebf1 (このIDを非表示/違反報告)
むめ(プロフ) - 咲夢さん» 返信遅くなっちゃって申し訳ないです｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ 私もこの作品書きながら、「やべぇ書き終わるまで寝れねぇwww」ってなってました笑 これからもどうぞ駄作者をよろしくお願いします(*´ω｀*) (2018年3月26日 1時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - むめさん» こちらこそ楽しませていただきました、、お疲れ様でした！ (2018年3月11日 20時) (レス) id: 260c83828d (このIDを非表示/違反報告)
咲夢(プロフ) - めちゃくちゃ楽しまさせてもらいました！投稿される度に「あ､キター！」ってなってましたw4章(？)が始まったくらいに読み始めたのですが､「あ､これ寝れんわ」ってなってました！他の作品も頑張ってください！ (2018年3月11日 18時) (レス) id: e6df225607 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むめ | 作成日時：2018年1月14日 17時
