夜道 ページ10
「お風呂の順番決めよう」
いつの間にか今日は全員お泊まりするっていう流れになって、今からお風呂じゃんけんが始まるらしい。
てか私1回服取りに帰りたい
「てっちゃん、服取りに帰っていいですか」
「あ、じゃあわしらでじゃんけんしとこう」
「ではあとは頼んます〜」
てっちゃんの家を出て、真っ暗な家路を急ぐ。
あー、最近不審者がどうのこうの言ってた気が。
まぁ私後ろ姿ぱっと見女子に見えんしいけるやろ。
てっちゃんの家から私の家まではおよそ5分。
近いから急に呼ばれても遊びに行けるわけやね。
…
…さっきから思ってたんやけど、誰か後ろ歩いてる?
いや、これで私のこと追いかけてんねやったらほんまの変態やで!?
女やったら何でもええやつか、そういう趣味のやつだけやで!?
なんかよー分からんし、早足でいこ。
早足と言っても、ほぼダッシュに近いねんけどな。
足音をよく聞いてたら、私とほとんど同じ速度で、いや、ちょっと速いくらいの速度で後ろをついてくる。
えええええやばいやばい
よし、全力で走ろ
そう思って大きく1歩踏み出すと、後ろから息苦しそうな声が聞こえた。
「ちょ…ちょっと…っ、」
「…あれっ!?」
「僕です、虫眼鏡です…っ」
…。
「普通になんで虫くんいるん」
「夜道を女子高生1人じゃ危ないかと…、」
ものすごくありがたいんですけど、ものすごくありがたいんですけど、もう家着いちゃったのね。
「見てみ、これ家」
「まじかー…距離が近いとかじゃなくて、普通にAの足が速すぎて追いつけんかった…」
「なんかごめん」
「めっちゃ疲れたんだけど…」
「お茶持ってくるから待ってて」
「ほんとに?ありがとう」
急いで冷蔵庫からペットボトルのお茶を出してバテバテの虫くんに渡してから、自分の寝間着とか下着をカバンにぎゅうぎゅうにつめた。
「お母さん、今からてっちゃんち泊まってくる!」
「まじかい。迷惑かけたあかんで」
「了解!」
カバンを持ってドアを開けると、まだ若干呼吸の速い虫くん。
「もうおっちゃんやね」
「うるさいなぁ、まだまだピンピンしてるよ」
「虫くんが言ったら変な意味にしか聞こえん」
「僕のイメージ悪くない?笑」
「いや、ちょっと好感度あがったかもよ」
「ほんと?じゃあカバン持ってあげる」
「やった、ジェントルマン虫」
「ちょろいなぁ〜笑」
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むめ(プロフ) - あさん» 注意の部分に書いたように、作者全然関西人なんです...(´ε`;)三河弁難しいですね、あまり下手な使い方しないように努力します...!(´・×・`) (2018年7月16日 0時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 訛り方が全然違ってて関西っぽい?岐阜っぽい?ですね。わざとかもしれませんが…。 (2018年7月13日 4時) (レス) id: 18ab252ba3 (このIDを非表示/違反報告)
むめ(プロフ) - TO_YUI さん» いつもありがとうございます(;▽;) 是非お願いします!! (2017年12月3日 12時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
TO_YUI - すみませんっ!名前替えました(((・・;)またリクエストをお願いしたいです(*^^*) (2017年12月3日 10時) (レス) id: 454602847c (このIDを非表示/違反報告)
TO_YUI - はじめまして\(^o^)/楽しく読ませてもらってますっ!リクエストお願いしたいです! (2017年12月3日 10時) (レス) id: 454602847c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むめ | 作成日時:2017年10月16日 1時