216話 ページ32
店に入り、店員に案内されて席に着く。
コンス「どれ食べる？」
メニューを見れば、4年ぶりの本場のエジプト料理である。
かなり迷ったがコシャリとデザートにメハラビアを頼んだ。
余談だが、私は比較的甘いものが好きだが、酒が飲めるのに対し、
兄さんは比較的に辛いものを好み、酒は私ほどは飲めない。
なんだろうね。この鬼○の冷徹感。偶々なんだが…。
先輩も注文し終えたようだ。
((名前1))「………。」
コンス「？？
どうしたの？」
((名前1))「…何でもないです。」
貴方のせいで女性陣からの視線が凶器のように刺さって痛いなんて言えません。
私はただ好意を寄せられてるだけで付き合ってません。
なので勝手に取り合っててくださいよーだ！
・
コンスside
羽羽方さんの手続きにしに行ったわ良いけど、部下2人に気を使われて遊びに行ってこいなんて放り出された時は余計なお世話だけどね。お気遣いありがとうね‼
そんなこんなで隣を歩く彼女を見る。
4年前の少女らしさはまだ残りつつも大人の女性らしさも身につけてきて心臓に悪い。
なんか男体化とか幼児化とかの騒動もあったけど、それでも不思議なことに彼女の魅力は失われない。
今、思えば初対面の時でも年齢的に犯罪臭漂ってくることにあのアホと…ｺﾎﾝ師匠に揶揄われたのが懐かしい記憶だ。
しかし、今も昔もライバルは多い。
今じゃ彼女の弟の晴吾君まで参戦してきたし…。下手したら2人は結婚してたのかもな〜。
それを考えるとジェゼルとも似たような約束をしてきたのか…。
妬いちゃうよ。パーティーの時もそう。
あの噛み付いてきた時もメラメラに内心燃えていた。
少しは警戒心を持って欲しい…。
((名前1))「とりあえず、その辺散歩して暇潰しますか？」
コンス「うん、そうしよっか。」
9年も思い続けてまた一緒の職場に入れるんだ。
チャンスは未だ僕にもある
グゥううううううううううううううううう
いきな大きな音がしたと思ったら彼女の腹の虫がなってしまったようだった。
ふふふ…。
笑うなやと睨んでも可愛いだけだよ。
コンス「どこかで早めのお昼ご飯食べよっか。」
((名前1))「先輩、笑ったんで先輩の奢りでお願いします。」
コンス「えぇえ〜。
別に良いけど。」
自分の肩より低い位置にある彼女の頭を撫でながら、飲食店に向かう。
こんな時間がずっと続けば良いのに…な…。
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作者名：not厨二病者 | 作成日時：2020年3月30日 18時
