209話 ページ20
((((名前1))))「…大丈夫ですか？先輩…。」
これはもう後輩として、元先生として、友として苦笑するしかない。
コンスの発言に対して教え子で友の友である陽乃芽とアヌビスが本人に代わって怒ったのだ。
嬉しくない筈がない、だがそのお盆の威力に少し恐怖を覚えて複雑なのだ。
イムホテプは利用されるのに構わないと言った。
その方がわかりやすくて良いと。
だが無茶はするなと言う。
おかげでコンスは毒気を抜かれてしまった。
((((名前1))))「ふふ…。
でもイム、他人に忠告する暇なんて無いに等しいわよ？
今、アメン神官団は今回の件で内輪揉めが始まった。
だって、“
のが登場してしまった。当然、上層部への不信感が高まっていった。
このまま行くと内部から崩壊するかもね♪」
敵はこれを狙っていたのかもねとお気楽に言う。
桐谷「いや、お気楽に言うなよ。」
ツッコミがログインしました。
とっくのとうにログインしとったか。←
コンス「エネアドが黒であれ白であれ、本部に戻れば疑心暗鬼の渦に巻き込まれるだろう。」
「けど、誓って言うよ。」
コンス「君達は僕が信じた正真正銘の神官だ‼
それを決して疑うな。僕と共についてきてくれ。」
稲羽はその演説に感動した。
そして
何処から取り出したのかわからない縄を首につけて
コンス「もっと本部掻き乱してエネアド吊ろうぜ☆」
問題発言。
稲羽のツッコミが炸裂する。
稲羽「アンタマジで殺されるぞ‼!」
安心してください。目の前でエジプトの太陽神が大笑いしてます。
コンス「冗談冗談、さすがに今はやんないよ。」
稲羽「今は⁉
つか何ナチュラルに俺らも連れてこうとしてんすか⁉」
チケットはもう用意したというコンス。
これは逃げ道がない。
桐谷「ていうか、コンス君。
君、俺と一緒で本部から信用ないじゃん。」
コンス「8年前にマガイ教の息がかかった大神官に殺されたアンタに言われたくないよ。
しかも殺される直前に“いっぺん死んできます”なんて言って家出たくせに。」
桐谷「の割には葬式の時、号泣してたよな。」
ラトは遺書を書くと頭を抱え、相棒のセドはドンマイという風にその肩に手を乗っけて慰める。
空丸とはいうと呑気に欠伸をしている。
主人である((((名前1))))さえいればそれでいい猫なのだ。
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作者名：not厨二病者 | 作成日時：2020年3月30日 18時
