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第4話 ページ6
「……今度バレンタインの時、手伝ってね」
ちょっと気まずくなって、話題を変えた
「はあ？チョコ作るのかよ」
「うん、真琴先輩に」
「ふーん…」
拗ねてる？
「…兄さんにも作るから」
「自分が作ったの食べるとか…」
「じゃあ私の食べる？」
「お前の絶対黒焦げだろ、いいよ」
失礼な←
…まあ分かってたけど
兄さんにはどうせあげるし
保育園の時から毎年欠かさずにあげてた
東京にいる時だって兄さんは、2月に帰って来てくれた
私が用意してるのを知ってたから
今年はちゃんと14日に渡せるんだ
そう思うと嬉しくて
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…そういえば、兄さんと部屋一緒なんだよね
今まで父さんの部屋で寝てたけど、父さんの部屋ぐちゃぐちゃだから母さんが一緒に寝ればって…
「風呂入ってくる…」
「分かった、あっ、石鹸の場所変わったんだよ」
「どこだ」
「シャワーの隣の棚ね」
…分かりやすいから見つけられると思うけど
「ん、分かった」
ガチャ……バタンッ
もー、丁寧に閉めれば良いのに
開けたまま放っておいたら音がするんだから…
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