第39話 ページ43
ー七菜香sideー
正直、Aを憎んだ事はあった
私の方が好きって気持ちが多い、何で私じゃなくてAなの?って
でも、そんな事思っても仕方無かった
Aは色んな人にモテる
それは容姿が良いだけだからじゃない
…もしかしたら、A容姿が違っても、Aはモテてたかもしれない
だって、性格が良いもの
皆平等に扱ってくれる、いつも笑顔で接してくれる
だから、真琴先輩とAの事を皆が認めてくれてる
…私だったら、真琴先輩にでさえ、認めてもらえかったかもしれない
「聞きたい事はそれだ…」
「言えばいいよ、本当の気持ち」
私の言葉を遮って、ヒメが言った
「だめ、Aに迷惑がかかるよ」
「でも橘先輩…東京に行っちゃうんだよ、もう会えないかもしれ…」
「それでも伝えるべきだと思う、Aも許してくれる!」
ヒメ…
「ごめん、でも…当たって砕けろって言うじゃん?」
…応援してくれるんだ
ほんと似た者同士だね、Aとヒメ
私が真琴先輩を好きってAに言ったら、Aは許してくれる
分かってて、安心してる
誰からも反対される事なんて無いと思ってるから…甘えてしまう
「それだけ聞けたから良かった、ありがと。Aには話さないから安心して…じゃ」
そう言った後、ヒメは帰って行った
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38話と39話は文字数の都合で分けました
最近文字数を気にせずに書く事が多いです…m(_ _)m
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