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第26話 ページ29

…兄さんにキスされた時も思った

だからデジャヴに感じたんだ…

けど、今まで忘れてたよね

…まあまた兄さん見たら思い出すんだろうけど

「真琴先輩、終わったんですか?」

さっき問題集解いてたけど…

「終わってないよー」

「…終わらせて下さい」

「ごめんごめん」

って言ってる割には結構終わってるような…

「Aが教えてくれたから、簡単だったよ」

笑顔で言った真琴先輩

分からない時は必ず絶対シャーペンのノック部分を口に当てるのに…

それが減って来てる気がする

「あと二問だ」

…そんな真琴先輩を見た後、窓の外を眺めた

灰色の雲が空一面を覆う

雨、降るかな

…さっきまで晴れてたのに

天気予報見てないからなぁ

窓に近付いてよく見てみる

「…ん?」

手になんか当たった?

「真琴先輩、これなんですか?」

ベッドの下から出て来た透明なファイル

紙切れと…写真?が入ってる

「はー、終わった終わった…って何が?」

何か書いてある…

「うわぁっ、それは!だめ!」

「見ますよー」←

隠されたら気になるでしょ…

「…?私の名前?」

そこにははっきり、山崎Aと書いてあった

「なんで?」

真琴先輩に聞いてみる

「あー…うん、それはねー……Aが一年の時のミスコンの投票紙」

「ミスコンの投票紙?…ああ、言われてみれば書いてありますね」←

気付かなかった

「この写真は…」

「それも………ミスコンの時の写真です…」

あー本当だ、こんなの自分でも持ってないのに…

って!ちょっと待って!

今まで冷静に見たけど、よく考えたら一年の時って、付き合う前だし、あんま話した事も無かったはず…

「俺、その時からAの事見てたかも…」

参考書、ノート、筆箱を片付けながら喋る

「まあ結局、投票出来なかったんだけどね…」

まるで昔の事のように話す

……あと少しで、付き合って一年経つんだよね

短いけど、長かった

真琴先輩から告白して来た時は、すごく焦った

私が、この人と一緒にいていいのかなって

真琴先輩…モテるし、私の友達にも好きな人はいっぱいいた

けど、私もいつの間にか、その内の一人になっていた

…あの時は色々言われたけどね

今じゃ良い思い出

「A、蘭と蓮が来るまでゲーム、しようか」

「ゲーム?」

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作者名:初音ツバキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年1月15日 0時

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