第24話 ページ27
ー真琴の部屋ー
「A寝てても良いよ」
上着を預かって言った
まあそのつもりで家に来る?って聞いたんだけど
「いや、そういうわけには……それにもう目も覚めました」
「…そっか、でもベッドに座ってて良いよ」
多分寝ると思う…
ー十数分後ー
「A、ここってこれで合ってる?
……Aー?」
「ん…」
うわあ、ぐっすり←
やっぱり寝た…
「風邪引くよー」
言いながら布団をかけて、枕を下に敷いた
臭いとか…大丈夫だよね
そんな汗かいて寝た事無いし…
寝顔…初めて見た
シャーペンを置いてベッドにもたれる
勉強しようと思ったけど…面倒になって来た
本当はしないといけないんだけど…
はー、大学合格出来るかな
………合格したら、Aとも離れちゃうんだ
遠距離で良ければ続けられるけど…
それも相談しないといけないか
Aが高校卒業する年には、俺が成人する年だ
遠いような…近いような…
「ねえ、A」
俺の事…好き?
別に俺は、Aが好きでもない男と平気でキスできるような人だと思ってるわけじゃないけど…
どうしても、疑ってしまう
好きって言ったのも俺から
キスするのも俺、デートに誘うのも俺なんだ
…そのネックレスも俺がプレゼントしたんだ
Aの誕生石でもあるラピスラズリ
意味は愛と永遠の誓い
見た瞬間、ぴったりだと思った
さらにネックレスのスチータスの花言葉は変わらぬ誓い、変わらぬ愛
これは、店員さんが教えてくれた事だけど…運命だと思った
あげた時はすっごく喜んでくれた
想像していた以上に
あの時はまだ…手すらも握ってなかったかな
でもお互いに好きって事が分かってた
言わなくても、確かめなくても
変わらぬ愛を閉じ込めよう、その胸の中に…
……チュッ
寝てる人にキスするなんて、何か背徳感があるかも…
唇を離すと、Aはまだ眠っていた
良かった、起きなくて
起きてたら俺…恥ずかしいし、変態みたいじゃない?
「んぅ…っ」
「へ!?」
モソッ
なんだ、びっくりした…
動いただけかぁ
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