第23話 ページ26
ー数時間後ー
ー真琴sideー
「A」
「はい…？」
「そろそろ帰ろうか」
Aすごい眠そうだし…
まだ二時だけどね
「…あ、はい…」
目を擦りながら返事を返した
「すみません…ちょっと寝てたかも…」
「大丈夫だよ、夜更かしでもした？」
「いえ…何でか眠いんです」
「……俺ん家来る？」
嫌かな
俺も今ドキドキして誘ってるけど…
「良いんですか？」
「うん」
「じゃあ…お邪魔します」
…良かった
なんか大きな山を越えた感じ…
「…お店、出ようか」
ー橘宅ー
ガチャッ
「「おにーちゃーん！」」
扉を開けた途端、蓮と蘭がくっ付いて来た
「…お邪魔します」
A、目が覚めたみたいだけど電車の中で少し寝てたよな…
「あっAちゃんだ！」
蘭が言った
前…Aが遊んでくれた事あったっけ
だから名前覚えてたのかな
「久しぶり、蘭ちゃん」
Aが言うと、すぐさま蘭が抱き着いた
ハル以外にここまで懐くなんて…
…ていうか蘭、そこの位置代わって欲しい←
「部屋に行こう、蘭、蓮、お兄ちゃんたち勉強するから後で遊ぼう」
「「えー」」
残念そうに二人が言った
「すぐ終わるよ、絶対遊ぶから」
Aが蘭と蓮に言ってなだめた
「…Aちゃんが言うなら蘭、我慢する」
「僕も！Aちゃん、絶対、遊ぼう？」
「うん、約束ね」
…思ってた以上に仲良いなぁ
良かった
A、母さんたちとも仲良いし…
こんなAだから、好きになったんだと思う
「真琴先輩…何笑ってるんですか？」
顔に出てた？
「ふふっ、何でもないよ」
「…？変なの」
うん、変かも←
Aの事考える度に好きになる気がする
…Aも俺と同じくらいの気持ちなら絶対嬉しいのに
「本当久しぶりですね、真琴先輩の家にお邪魔するのって」
去年の秋以来かなぁ
「そうだね」
そんな会話をしながら階段を上った
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