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第20話 ページ23

ー真琴sideー

「お待たせしました!」

「早かったね」

やっぱり連絡してから来れば良かったよなぁ

寝起きで早速準備させちゃったから…

「その椅子…?」

「ああ、これ、山崎くんが座ってろって…」

「…そうですか」

「ここに立てかけておいて良いかな?」

折り畳んで立てかけた

「あっ、はい」

カタンッ

「じゃあ行こうか、忘れ物無い?」

「大丈夫です」

ガチャ………バタンッ

さて、どこ行こう←

家で勉強するだけじゃ流石に悪いかなって思って連れ出したけど…

「結局、行くところ決まってないんですか?」

「あ、分かっちゃった?」

取り敢えず電車に乗ろう

岩鳶辺りじゃ喫茶店とかも無いからなぁ

ー電車内ー

「ん、それ…」

「着けてきたんです、どうですか?」

「似合ってるよ」

俺がプレゼントした、ラピスラズリのネックレス

ちゃんと意味とかも調べた

詳しくなくて、疎かったけど必死に調べたんだよなぁ

今でも覚えてる

その思いが伝わったのか、Aも気に入ってくれてる

いつも鞄に入れてるから、そうだと思う

「昨日、凛くんと会ったんです」

「凛と?」

…そういえば、知り合いなんだっけ

佐野小だったからね、A

「凛と二人?」

「違いますよ、兄さんと外食に行ったら江と凛くんが来てたんです」

なんだ、江ちゃんと山崎くんも一緒だったんだ

……まあ、普通に考えて二人で会うわけないよね

「スイーツバイキングだったんですけど…今度一緒に行きましょう」

そう、笑顔で言った

その顔は昔と変わらなくて、少し安心した

はあ、懐かしいなぁ

初めて話したのっていつだっけ…

見た事はあったけど、話した事はなかった

ずっと綺麗な娘だなぁって思ってたけど…

ああ、確か怜の忘れ物をAが届けに来て…

このくらいの時だったなぁ

寒かったし

…全部、思い出した

@@@@@@@@@@

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作者名:初音ツバキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年1月15日 0時

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