第11話 ページ14
ー宗介sideー
「ああ、ベッドの準備して来るから
先に部屋行ってるね」
準備?
「俺はここで…」
「だめ、風邪引くから」
即答だな
ガチャッ
「もうちょっと時間が経ったら来てね」
バタン
嬉しそうに笑いながらAは出て行った
何がそんなに楽しいんだか…
つーか、あいつ絶対橘と会ってきたよな
電話してる時の喋り方とか…
はーあ…Aはいずれ橘と結婚すんのか
…そしたら俺は義兄になるのか
んー…俺はどうするかなぁ
肩が治れば泳げるようになる
…けど、ちゃんと正式な試合に出れるかも不安だし、力も相当落ちてるはずだ
俺はまた、1からやり直さねえといけない
まあ泳ぐのを諦めて就職するにしても大学には行かなきゃだしな
「作者の考えを書きましょう?…そんなの作者しか分かんねえだろ」←
…面倒くせえ
もうそろそろ準備やら何やら出来ただろ
…明日は数学するか
現代文は…もう諦める←
「Aー入るぞ」
コンコンッ
ガチャッ
.
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「わあっ!」
「……何してんだ」
部屋に入ってくるなり、二段ベッドの上から脅かして来たA
…つーか何で二段ベッドなんか引っ張り出して来てんだ
「懐かしいでしょ?」
…嬉しそうにしてた理由、これかよ
「あーはいはい、そうだな」
「もうちょっと嬉しそうにしてよ」
別に嬉しかねえし
「寝る」
ドサッ
そう言って、下の段に倒れるように寝転がった
「あれ?上の段じゃなくて良いの」
…上を見ればシールが貼ってあった
「何でだよ」
「昔は兄さんが年上だからとか理由つけて上を占領してたでしょ」
……そんな事もあったな
「今は下派なんだよ、上まで登るの面倒だ」
「ふーん……身長追いついてるからそんな事無いと思うけどなぁ」
はあ、眠い…
Aのくだらない昔話を聞きながら眠りについた
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