続・その雪寄草に、口付けを。/ 神里綾人 (ページ4)

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新たな出会い -参- ページ4

笑顔で睨み合う八重と綾人に挟まれたふぶきがこの状況をどうしようか悩んでいると、またコソコソとした噂話が耳に入ってくる。

「社奉行様よ！久しぶりにお姿を見れたわ。相変わらずかっこいいわ〜」

「やっぱりあの人が例の志倉家のお嬢様？社奉行様はああいう人が好みなのね」

(も〜何この状況!?私1人じゃ対処しきれないわよ！)

周囲の人が好き勝手しているこの状況にふぶきが不満そうにしていると助け舟とも取れる声が聞こえてきた。

「あっ！あれ、神子に綾人じゃないか！」

声のする方をみると、空を飛ぶ白い髪の小さな少女と金色の髪を三つ編みした少年がこちらに向かって歩いてきていた。

「おや、空さんとパイモンさんではありませんか。お久しぶりですね」

「久しぶりじゃの。汝ら、稲妻に来ておったのか」

空とパイモンと呼ばれた2人は軽く挨拶するとふぶきに視線を向ける。

「ところでこの人は誰だ？オイラ初めて会ったぞ」

疑問そうなパイモンにふぶきは微笑んでから口を開く。

「初めまして、私はふぶき。以後お見知りおきを」

にこっと笑って自己紹介すると、パイモンは思い出したかのようにふぶきを指さして叫んだ。

「あー！もしかしてお前、噂のとてつもない美人な綾人の婚約者か!?」

「えっ!?それ知って…」

ふぶきは予想以上に噂が広がっていることに青ざめる。

「ちょっとパイモン、人を指さしちゃダメ。それにそういう噂は直接言うものじゃないよ」

青ざめたふぶきをみた空はパイモンに注意をする。

「うっごめん…」

しょんぼりしたパイモンを横目に空も自己紹介をする。

「ごめんねふぶきさん。俺は空。こっちは相棒のパイモン。俺たちと話す時はそんなに気を使わずに話してくれると嬉しいな」

「そうだぞ！綾人も綾華もオイラたちの友達だからな！」

パイモンはすぐに元気を取り戻して言う。

「綾華とも知り合いだったの？それじゃあ普通に話させてもらうわ。よろしくね空くんにパイモンちゃん」

ふぶきが親しげに言ったことが嬉しかったのか2人は笑顔になる。

「おう！よろしくな！ふぶき！」

パイモンは嬉しそうに手を振った。

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ありがとうございます！

すごい勢いで増えていて震えてます。

亀更新ですがどうぞ今後もお付き合いください。