その雪寄草に、口付けを。 / 神里綾人 (ページ21)

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其ノ拾玖ページ21

あの日からもう1ヶ月ほど経っただろうか。

私はまた子供たちと遊ぶようになった。

神里様にまた行ってあげてくださいねと言われたし、もう行かない理由もなくなったからだ。

神里様へちゃんと謝りたいという気持ちもあったけれど嫌われていた方がが良いのかもしれないと思っていた。

本当に自分の保身しか考えていなくて嫌になるけれど縁を切られたら生きていけないから仕方ないと自分に言い聞かせる。

久しぶりに遊びに行った日は子供たちに心配され、なんで来てくれなかったのーと文句を言われた。

みんな神里様が来なくなったことにも疑問を抱いていたけれど私はきっと忙しいんだよと何も知らないフリをした。

あの日以来私はずっと明るい気持ちになれなくて色んな人が何かあったのか聞いてくれる。

でもずっと誤魔化しているからもう何も聞かれなくなった。

神里様は私の唯一の友人で、自分が思っていたよりずっと大切な人だったんだと思い知らされる。

「また、お話したいなあ…。無理よね…」

ぼそっと本音を呟く。

「Aねえちゃーん！ほら遊ぼー？」

子供たちがグイグイ裾を引っ張ってくる。

「…ふふ、分かったわ。何をするの？」

子供たちの顔をみて笑って答える。

やっぱり子供たちは私に元気をくれる。

「かくれんぼ！！鬼はAねえちゃん！30秒数えてね！」

言うことだけ言ってみんながわーっと走り出す。

はやいなあと苦笑し、目を瞑って30秒数える。

「…29…30」

30秒数え終わるとみんな上手に隠れているようで誰の姿も見えなかった。

「よぉし、みんなどこかしら〜？」

気持ちを切り替えて私は人が隠れられそうな場所を思い浮かべながら走り出した。

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ランキングに入っているようでとても嬉しいです！ありがとうございます！

まさか2桁まで行くとは思わず予想以上の人に見て頂いていてとてもビクビクしております。

コメントも頂けて嬉しいですが、操作に慣れずリプライが送れていなくてただコメントを残した人になってしまいました。

ちゃんとお返事したいのでコメントを消す方法があれば教えて欲しいです笑

そしてついにフォンテーヌが来ますね！

私は元々土岐隼一さんが大好きなのでフォンテーヌのキャラクターはフレミネくんが推しです。

せっかく綾華にフォンテーヌの衣装があるのでいつかフォンテーヌ旅行みたいなお話も書きたいですね。