【SERVAMP】憂鬱の闇に咲き誇るアザレアの華 −Episode2−

アザレア49輪 【一生懸けてついていく】 ページ4

「……暇」





ぶすーっと不満気に頬を膨らませる私。

今とてつもなく不機嫌だ。


お土産があるからまだマシなものの、み━━━━━んな、居なくなった。


シャムはまたあの趣味の悪いアタッシュケースでドカンドカン爆発させてんでしょうねぇ。

あぁ、もう。


なんで椿は私を頼ってくれないの。

爆発だったら何とか砂を巻き上げて、そこから私の力で粉塵爆発を……。


……C3に、捕まえさせたくないと言ってたわね。


私は椿の下位吸血鬼(サブクラス)だから、捕まったらきっと直ぐにでも処分される。



……今からこんな事なんて考えたくもない。

でも、きっと私は最期にこう思う。



＿＿＿“悪くない人生(・・)だった”と。



死ぬ前の人生の話はしてない。


この、吸血鬼として生きた生涯の話だ。

椿の下位になって、任務をこなして、その度大好きな人に褒められる。


人間だった時には経験できなかったこと。


その全てを、大好きな人がやってくれるなら、私の中に公開の二文字はないだろう。



だから、私は








「アザレア、帰ったよ、一人にさせて悪かったね」

「＿＿お帰りなさい椿。
上手くいった??アレは買ってきた??」

「勿論、上手くいったし全部買ってきたよ」

「やったあ!!」






＿＿＿＿下位吸血鬼(サブクラス)としてじゃなくて、椿を愛する人(アザレア)として、椿に従うの。

番外編 【Happy Birthday 桜哉】→←アザレア48輪 【幼女と狐が戯れる図】

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