アザレア60輪 【槍でも降りそうだ】 ページ18
〜桜哉Sibe〜
さっき椿さんから次の作戦の内容を伝えられた。
アザレアは……何も言われてなかったな。
あの人、ホントにアザレアを作戦に参加させる気なのか？
オレにはとても、そうは見えない。
嘘を吐いてるようには感じられないんだ。
だって、あの人はオレ達に嘘を吐かないから。
けど……アザレアを撫でてた椿さんの微笑が、何処か迷いのあるように見えた。
……アザレアを傷付けたくないなんて思ってるんでしょうけど……ねぇ、椿さん。
「……」
……アンタのその変な気遣いが、アザレアを余計にヘコませてんですよ。
なんて言っても、実際には言えっこないのだが。
アザレアはさっきから不貞腐れたようにガラストップのローテーブルを囲むように配置されたダブルのソファーに座り、自分の膝を見ていた。
……珍しく大人しい。
やはり落ち込んでいる。
しかしアザレアがこうも大人しいとアレだな、槍でも降りそうだ。
明日外に出るのはやめておこうかな、なんて。
＿＿＿そんな冗談を言ってる場合でも無いのだが。
「……あー、その……アザレア、落ち込むなよ。
椿さんにだって策があるんだ、今は信じて待とうぜ」
「……」
まるで聞こえてないかのように、アザレアはピクリともせずに俯いたままだった。
いつもは堂々とした、小さく大きな背中も、今日は小さく見えるだけ。
「……椿さんを信じないわけじゃないだろ？」
「それは違うもん」
そうは言いながらも、不満足そうな顔のアザレア。
「でも、私は椿の役に立ちたくて……」
アザレアの横顔は憂いに満ちていた。
真っ赤な瞳が、微かに揺れる。
しかしアザレアはすぐに立ち上がって
「……やっぱり、納得いかない！
私、椿に話してみる！」
そう言って、走っていった。
椿さんの事となると何処までも真っ直ぐなアザレアは、この作戦が余程気に入らないらしくて。
オレの助言なんて無くても、勝手に一人で解決しただろうなと思い、オレは溜め息を吐いた。
アザレア61輪 【魔女は狐の役に立ちたい】→←アザレア59輪 【作戦開始】
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のすと(プロフ) - NaAさん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！(^^) (2016年8月19日 20時) (
レス) id: 21d4e6623f (このIDを非表示/違反報告)
のすと(プロフ) - ミクミク@モンブランさん» 椿さんはこの小説ではこういった人(？)となっております(( これからも頑張ります！！ (2016年8月19日 20時) (レス) id: 21d4e6623f (このIDを非表示/違反報告)
NaA - アザレアちゃんが可愛過ぎます！！ (2016年8月19日 20時) (レス) id: 7a5670e3e0 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミク@モンブラン - 椿さんのキャラ崩壊が面白いですww アザレアちゃん可愛いです！ 連載頑張ってください (2016年8月12日 13時) (レス) id: 7905ae7e8a (このIDを非表示/違反報告)
のすと(プロフ) - 茶々毛さん» 気付きましたか笑 実はちょっと意識して書きました笑 ボスと幼女で真っ先に鴎外さんとエリスちゃんが浮かんで……(( (2016年8月10日 19時) (レス) id: 21d4e6623f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のすと | 作成日時：2016年3月14日 16時
