アザレア47輪 【ある日の事】 ページ2
「ここンとこつばきゅん機嫌いいねェ〜〜」
ある日の昼下がり。
私達、憂鬱組の一室にジャラジャラと麻雀の音が響いていた。
桜哉は窓際に腰を下ろし、ぼうっと窓の外を眺めている。
私はと言うと、床に寝転がってクレヨンで画用紙に絵を描いていた。
「♪」
「そうかもね ポン」
「和歌の笑顔を毎日拝見できて私どもは至福でございます｣
「ポン
その“若”ってダサいからやめてよシャムロック」
「ああ若…っ
若が私ごときの牌で泣いて下さった…」
それ負けてるのよ、シャム。
なんッで椿の為なら負けるのかしらねぇ、ゲームにならないでしょ阿呆。
「よォォしきたァ〜〜ッ
リ〜〜〜〜チッ★」
「それロンです
うかつなのは困ります…高めです」
「ゲェ〜〜ッ
ギリオトめェ〜ッさっきからボクの牌でアガリすぎ…」
「一万二千点です
つっかかられても困ります…」
オトギリは完全にベルの事読んでるわね。
「ねえ シャム
この前言ってたやつどうなった?」
「ご安心を若!!
抜かりはありません!!すべては若の仰せのままに!!」
「若はやめてってば」
あぁ、あれねぇ。
上手くいくのかしらね…私は何もしてないけど。
「…それよりも若」
シャムの声が低くなる。
さっきまで椿と話してた顔と声じゃない。
「あの嘘つきに何故HARAKIRIを命じないのです。
奴の裏切りはどう見ても時間の問題…」
桜哉とシャムが睨み合う。
場の空気が重くなり電気が走ったような感覚がする。
「あっ城田真昼!!」
ベルが窓を指さすと、桜哉はあからさまにピクッと反応を示した。
「うっそ〜〜見間違い〜〜★
ココ30階だよォ〜!?いるわけないしィ〜〜★」
ベルはそう言って盛大にどっと笑い出す。
椿の笑い声が一際目立つ。
桜哉は、怒りでぶるぶる震えていた。
「面白くない…こともない
ようやく話は動き出してる
“前夜祭”は終わった!
“本祭”はこれから!!
これまで以上に盛り上げないと!!
花火は!?
屋台は!?
祭り囃子と交通規制!!
将棋倒しで暴動は必須!!早く僕をお祭りに連れて行ってよお兄ちゃん!!?」
狂ったようにノーブレスで言い放った椿は、その後にお決まりの高笑いをした。
「あはははげほっごほごほごふっげほっ
水…」
(((むせた)))
「…先生もきっと待ちくたびれてしまう。
一気に祭りを盛り上げて すべて“取り戻す”」
本当に上手くいくのかしらね??
アザレア48輪 【幼女と狐が戯れる図】→←アザレア46輪 【続編に入りました】
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のすと(プロフ) - NaAさん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！(^^) (2016年8月19日 20時) (
レス) id: 21d4e6623f (このIDを非表示/違反報告)
のすと(プロフ) - ミクミク@モンブランさん» 椿さんはこの小説ではこういった人(？)となっております(( これからも頑張ります！！ (2016年8月19日 20時) (レス) id: 21d4e6623f (このIDを非表示/違反報告)
NaA - アザレアちゃんが可愛過ぎます！！ (2016年8月19日 20時) (レス) id: 7a5670e3e0 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミク@モンブラン - 椿さんのキャラ崩壊が面白いですww アザレアちゃん可愛いです！ 連載頑張ってください (2016年8月12日 13時) (レス) id: 7905ae7e8a (このIDを非表示/違反報告)
のすと(プロフ) - 茶々毛さん» 気付きましたか笑 実はちょっと意識して書きました笑 ボスと幼女で真っ先に鴎外さんとエリスちゃんが浮かんで……(( (2016年8月10日 19時) (レス) id: 21d4e6623f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のすと | 作成日時：2016年3月14日 16時
