【SERVAMP】憂鬱の闇に咲き誇るアザレアの華 −Episode2−

アザレア46輪 【続編に入りました】 ページ1

「ただいま」

「アザレア!どこ行ってたの!?心配して胸がはち切れるかと……」

「桜哉に置いてかれた。
すぐ帰ろうと思ったけど椿を泣かせたくなった」

「酷い!!でも可愛いから全ッ然許す!」







私を抱き上げてニコニコ笑う椿を見下ろす。
まるで愛らしいものを見ているその目。

嬉しいけどなんか怖いわね。






「あぁー、アザレアはほんっとうに可愛いねぇ、目に入れても痛くないくらいに」

「五月蝿い椿」

「ギャアアアア痛いッ、痛いぃぃ」







ゴミを見るような笑みで椿に目潰しした。

悲鳴を上げる椿を無視。


あら、痛いんじゃない。
まぁ、私だって目に入れても痛くないの意味くらいわかってるけどね。

……それだけ好かれてるのかしら、私。
なんだか照れるわねッ。






「アザレアァ!!若に何をする!!」

「椿が私を目に入れても痛くないと言うものだから」

「何ッ……若!!それは本当ですか!?」

「ニュアンスが違います……それはことわざです、困ります……」






オトギリはちゃんとわかってるのねぇ。

シャムはまだ日本語の勉強が足りないようね。






「それよりシャム、私が取っておいたケーキは?」

「うるさい!!冷蔵庫の奥だ!!」

「はーい」






あら、そういえば桜哉がまだ帰ってないわね。
私より早く帰ったと思ったのに。






「ケーキッ、ケーキッ」

「アザレア、ダッツもあるよ。
アザレアの好きなチョコレートブラウニー」

「ほんと!?ありがとう椿」

「あぁ可愛い……」






目の前に用意されたケーキとダッツを食べる。

甘いは正義、甘いもの最高!!







「可愛いなぁアザレア……何でも聞いてあげたくなる……」

「この様な小悪魔を甘やかしてはなりません若ッ」

「あら、シャムも私を甘やかしてもいいのよ??」

「誰が甘やかすかッ」

アザレア47輪 【ある日の事】→

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