私が知っている降谷さん ページ1
・・・
「何が事故なんですか？やましいことがなければ教えられますよね？」
やばい。端的に言って凄くやばい。昨日まであの中森さんといたから、ボロが出やすくなってる。あの人ちょっと……、いやかなりポンコツだったからつい油断しちゃって。
というより、本当にこのままだと説教コースだ。せっかく今日は家に帰ったらトラップ仕掛けまくって、ついでに宝石についても探ってみようかと思ったのに。
なんて、どうでもいいことを考えて現実逃避をするも状況は悪化するばかりで。降谷さんに壁ドンをされた。恋愛のドキドキなんて少しもなくて、殺されると本気で思った。怖くて、今顔見れないし。
「……鳴海、いい加減そろそろ吐いてもらおうか。今日1日、僕と梓さんにどれだけ心配をかけたと思ってる？君の気が緩んでいたせいで、周りにも迷惑がかかった。わかるよな？」
「……でも、降谷さんには、言いたくない、です……。」
命の危機を感じたのは確かだが、やっぱり男性の降谷さんに言うような話じゃないと思った。恥ずかしさを取るか命を取るか……。いや、命の方が大切なんだけども。
「それは、風見や他の人にも言えないことか？」
降谷さんは悲しそうに言った。……本当、この人は部下思いすぎなんだよ。私が殺されるとか考えている時に、彼はきっと私のことを心配してくれていたのだろうし。
「……そうです、風見さんにも言えないです。蘭ちゃんとかなら話せる、というか知ってますけど。」
「ん？昨日は蘭さん達といたのか。」
やばい。いらぬ情報を渡してしまった。パッと表情を変えてまた問い詰められそうになり、にこにこして誤魔化すもだめだった。
「……あの、これ以上は女同士の秘密、です。」
言葉を振り絞りそれっぽく言ったら、降谷さんはすぐに離れてくれた。そういうところに言及してこないところは、さすがだと思った。ある程度信頼されている証拠なのかとも思う。
「……すまない。僕もつい仕事の癖で尋問のように問い詰めてしまって。そうだよな、君にもプライベートがあるんだよな。」
「あ、いえ。むしろ、心配させてすみません……。」
「いや、……そうだ。詫びも兼ねて、この後食事はどうだろうか？僕も時間あるんだが。」
降谷さんは「和食か洋食か、君はどっちの気分だ？」なんて言いながら、後片付けを済ませていく。
どこか、気を使われているようにも感じたけど……、なんか、ひさびさに楽しそうな降谷さんを見たような気がした。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2023年4月27日 22時) (
レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 続き書いて (2021年11月11日 19時) (レス) @page30 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
焼きプリン - とても面白くて今日一気見しました!!!続きがとても気になります！楽しみにしてます。頑張ってください！ (2021年3月25日 20時) (レス) id: ecb566eb91 (このIDを非表示/違反報告)
す だ(プロフ) - 頑張ってください！たのしみにしてます (2020年7月14日 2時) (レス) id: ebbf33f874 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 花束さん» ありがとうございます！そう言っていただけると励みになります！頑張ります！ (2020年4月24日 12時) (レス) id: 34cc67c93b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月乃 | 作成日時：2019年10月6日 18時
