ホ ン ト【紫】

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「 えっと、あの 」


深「 好きな子に誤解されたままって、嫌なんだよ 」







好きな子、って、え


この状況で考えろってこと？






深「 …気付いて 」






“ 気付いて ” の4文字に確信を持ってしまう


勘違いじゃない、ってことでいいの？






ねえ、深澤くん、ホントのこと教えて？







「 …気付い、て良いですか 」


深「 良いよ 」


「 ええっと、それって… 」


深「 付き合ってください、俺と 」







月明かりに照らされる深澤くんって


語彙力が無くなるくらい格好良い






目が悪い深澤くんにはわたしが今真っ赤になってることなんて、


見えてないのかな






逆に見えない方が好都合、かな






「 …はい 」


深「 やっば待って、ホントに… 」


「 ちょ、断るとかないよねここで 」


深「 違うわ、こっちの話 」







顔真っ赤だよ、と指摘された時は流石に恥ずかしかったけど、


ホントのことが聞けて良かった






なんだよ、私やっぱり健気に深澤くん好きじゃん


って思った、って言うのは言わないでおく








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