＃偽りのアイ【stxxx】

３。 ページ4

＃ころん







いつからだっけ。


なーくんをウザく感じてしまうようになったのは。





紫「ころちゃん！もうすぐ皆来ちゃうよ。片付けて」


青「はぁ...なーくん一人でやってよ」





ソファーで寝っ転がったまま彼を見上げることなく言うと、分かりやすくなーくんが息を吞む音が聞こえた。目をやると、泣きそうに口を結ぶ彼の姿。




紫「っ。...わかった。もういいよ」





文句も何も言わず片付けを始める彼を見て、なんだよ僕だけが悪いのかよって思うじゃん。

後でやるつもりだったのに、ほんと五月蠅い。









それに比べて、




僕はアイツとのlineのやり取りを見返しながらにっこり笑顔を浮かべた。




本当にるぅと君は素直で一途で、扱いやすい。

少し優しくすればトコトコ後ろをついてきて。





付き合うならるぅと君にしとけばよかったと思うけど、残念ながらアイツにも相手がいる。



はぁ、






青「ほんと僕ってツイてない...」








あれ、でもそういえば



ふと、昨日の出来事を思い出す。






莉犬君と、アイツの恋人であるさとみ君が恋人繋ぎで歩くところを。


あれ、絶対浮気の現場だったよね。





うわぁ、るぅと君も可哀想。









僕だったら、ちゃんと愛してあげるのに。





紫「......ころちゃん？ニヤニヤして、どうしたの」









ふふっ。





懐かしいアイツとのツーショット写真を眺めて微笑む。









青「んーん。何でもない」




紫「......」









決めた。





絶対、るぅと君を奪ってやる。







＃ウザイ


＃奪う


＃るぅと君

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