＃偽りのアイ【stxxx】

２。 ページ3

＃るぅと






黄「はぁーい、開いてますよ〜」


扉を開けるとわぁーんっ！と抱き着いてきたのはもちろん相方の莉犬。


赤「るぅちゃぁん、最近会えなくて寂しかったぁ」



ぐりぐりと肩に顔を押し付けてニヒっと笑う。




かわいいなぁ。





さとみ君も、莉犬のこんなところに惹かれたのかな。


橙「るぅと〜俺のことも無視せんといてやぁ」



続いて入ってきたのは莉犬の彼氏であるジェル君。

莉犬に浮気されてるなんて気づいてないみたいでちょっと同情。



黄「あれ、いたんですかｗ？」


なんて冗談を飛ばしつつ、3人でリビングに戻る。






赤「あ、さとちゃんたちゲームしてる」


桃「お、きたきた。莉犬もやるべ？」



赤「うん！やりたーい」



入るなり、すぐにさとみ君の隣を陣取る莉犬。


きっと無自覚なんだろうけど...。



一応ぼく(彼女)がいるんだから遠慮してよ。






座る場所がなくなって取り敢えず空いているジェル君の隣に座ろうとするとグイっと腕を引っ張られた。




黄「へ」



その引っ張った張本人を見ると不機嫌そうにこちらを見上げる。



青「お前はこっち」



黄「いや、でも...」



なんで？なーくんはいいの？

僕、人の彼氏取るなんてやだからね。



青「何ぶつぶつ言ってんの？るぅと君僕とペアって決まったじゃん」


ペア...？あ、ゲームの話か。




黄「でも、メンバー揃ったのでそろそろ動画とった方がいいんじゃないですか？」


そう呟いて一瞬なーくんに目を向けると、寂しそうにこちらを見ていてパチッと目が合った。


慌てて視線を逸らすなーくんを見つめながらモヤモヤと心の中が黒い霧でおおわれていく。





違うんだよ、なーくん。



僕が好きなのはさとみ君だからね。









そんな僕たちに向けられる彼の視線には僕はまだ気づいていなかった。






＃モヤモヤ


＃莉犬


＃嫉妬

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