【Eeny, menny, miny, moe…？】 (ページ30)

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本来起きる時間にしっかりとなったアラームで起き

それを消そうとスマホに手を伸ばそうとすると動かない腕

そして死ぬほど重い体

もしかして…と嫌な予感がしたが

案の定樹の手足にガッチリホールドされていた

細いとはいえど成人男性に手足を絡ませられていると動けない

『いい加減にして』という気持ちを込めて膝を引き、樹のお腹辺りを攻撃すると唸りつつ寝返りを打ってくれた

15分で身支度を済ませまだ呑気にベットで寝てる樹を起こす

「あ、？なんでお前、いんの？」

『ほら寝ぼけてないで、仕事だよ』

完全に寝ぼけてる樹を引っ張って車に乗せて事務所に向かう

結局樹を連れているのでお迎え行ってるようなものだ

「おれ、女と同じベットで寝て手出さなかったの初めて」

『当たり前でしょ、男友達に手出されても困るわ』

「いや結構ガチで！ちょっとやばいかなとか思ってたのに爆睡してた」

なんか余計な一言な気もするけど、今回しっかりと男女の友情が立証された

まあ松村くんや京本さんに樹と一緒に寝て立証しました！！なんて死んでもいえないけど

そうだ京本さん…

あのムーブは何なのか樹に聞こうと思ってたのに

『ねぇ樹、昨日さ…』

って昨日あったことを全部樹に話した

『どう言う意味だと思う？』

「いや、えー、うーん…」

「きょもなぁ」

「わかんねぇ」

わからないんかい

京本さんのことだし、ほんとに気まぐれでちょうどいいおもちゃ見つけた感覚なんだろうな

『うん、気にしない気にしない！』

「まぁきょものことだから、あんま真に受けないほうがいいね」

そんなことわかってますよ

でもドキドキするのは許してほしい

それは期待してるとかじゃなくて、顔がいいから

「うーん…」

そこから樹はずっと唸っている

どうせ解決しないんだからそんな考えなくてくれなくてもいいのに