【Eeny, menny, miny, moe…？】 (ページ23)

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「A、お酒好きなんでしょ？飲みなよ」

『は、え？』

「ん？好きじゃないの？」

あ、いや名前…さらっと呼びましたけど

私は軽くパニックなのに何か悪い？とでも言いたげな顔をしているので何も言い出せず…

『じゃあ、ビールで』

「お、いくねぇ。じゃ俺もビールで」

そのまま焼肉の種類も頼んでくれた松村くん

『ありがとうございます…』

「いえいえ」

「髪下ろすと雰囲気変わるね」

ロングの髪を下ろしてる上に少し巻いてみた髪を見て言う

『仕事だとずっと結んでるから』

働き出した頃に、少しアレンジを加えてみたけど当時のメイクさんから嫌味を言われたのでやめた

それに髪長いと邪魔になるし

『切ろうか迷ってるんだよね』

「あー、似合いそうね。俺はロング派だけど」

なんてめっちゃ目を見て話すもんだから気恥ずかしい

『そうなんだね』

「Aは？好きな男性のタイプとかいないの？」

パッと浮かんだのは、とても綺麗な京本さんの金髪

別に金髪の人に特別惹かれるわけじゃないけど

『似合ってたら、何でもいいかなぁ』

『極端な短髪とかはあんまり好まないけど』

「はは、無難なやつね」

話してる間にお肉がきて、必然的にドア側に座る松村さんがお肉を焼いてくれている

『私がやるよ』

「いやいや、こういう時は黙ってお皿出しなさい？俺がしたくてしてるから」

なんて言うからお言葉に甘える

『松村くんは付き合ってる子とかいないの？』

って、マネージャーが聞くことじゃないか

制限しなければいけない立場なのに

「それあなたが聞く？笑」

ですよね…笑

「いませんよ、しばらく」

いないんだ、意外かも

完全に偏見だけど、高校の同級生とかと長く付き合いそうなタイプだと思ってた

「Aは？」

『いないかなぁ、同じくしばらく笑』

ずっと仕事人間だったし、友達といる方が好きだったからまともなお付き合いはしたことがない

加えて面食いだから理想高くなっちゃってる

お互い何杯か飲み進めていくうちに、少し目がトロンとしている松村くん

「…樹とか、さぁ、仲良いじゃん」

また樹？デジャヴどころじゃない

『それみんな聞くよ笑』

『ただの友達だって』

これSixTONES内に広めてもらおうか、って言っても残りは慎太郎くんと髙地くんだけだけど

「そりゃ気になるよ！！」

「あんだけ仲良さそうなんだもん…」