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『はぁ、こんな可哀想な子猫ちゃんを引き取ってくれる優しい人はいないの?』
「うわ悪寒した、子猫ちゃんとかよく自分で言えるよな」
『さっきからうるさいわちょっとくらい寄り添ってよ』
人が真面目に飼い主を探してるのに辛辣なことしか言わない樹に涙が出てきた…
いやうそ、普通に自分が惨めで仕方ない
「ちょ、泣くな泣くなごめんって」
『わーんもうだめだよ人生終わりだよ』
彼氏もいないし専業主婦なんて夢のまた夢
マネージャー業しかしたことがないから他の仕事を一から始めるのはとてもじゃないけどできない
「なぁ、いいこと思いついたんだけど」
「おれの事務所来る?」
えーっと、その事務所って、、、
「ジャニーズ事務所」
「いま2人同時に育休かなんかに入って人足んねぇのよ」
いやぁそれは流石にないでしょ
『無理無理、樹と関わってるだけで怖いのに』
「真面目に助けてやろうって言ってんの」
『てか樹にそんなことできんの』
「俺くらいになるとそれもできちゃうんだよな〜」
つい最近デビューしたてのペーペーなくせに
「いまいらないこと考えてるだろ」
「とりあえず掛け合ってやるから明日1日休んでろ」
無理とかいいつつも、酒も職も提供してくれようとしてる樹を神様みたいに拝んだ
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作者名:gaga | 作成日時:2023年12月14日 16時