だからとて (ページ22)

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#22 ページ22

樹「もう着くって。Aちゃん生きてる？」

『しんでますよ』

慎ちゃんに止められるくらい飲んでるのに全然酔わないし！！

もうっていつ、１分後？２分後？

すでにパニックなんだけど…

大「おつかれ〜…って、え？」

樹「きょもおつかれ！ごめん言い忘れてたけど初ちゃんもいるよ」

５秒後だった、大我くんお出ましだ

『ごめんなさいお疲れ様です…』

慎「なんで謝ってんのよ笑」

とりあえずここ座りなよって私の前の席を指差す樹くん

半年ぶりの生大我くんだ、無理しんじゃうよ、、

大「え、なんで泣いてんのこの子」

慎「えっ！？A泣くなよ〜…」

『慎ちゃん、これ夢だよねほっぺつねって』

ぜったいゆめだカッコ良すぎるもん

とりあえず泣き止みな？って頭ポンポンしてくれる慎ちゃん

大「樹、なにこれ説明して」

樹「俺が今日初ちゃんと仕事一緒でご飯誘ったんだよね、したらきょもから電話きたから一緒にご飯食べちゃおうと思って！」

大「そうじゃなくて、慎太郎と仲良いの？」

樹「従兄弟らしいよ」

ふーんって興味なさそうな大我くん

そうですよね、はい

徐々に現実を受け入れて泣き止んだ

『京本さんその節はすみませんでした』

大「いや、俺もごめん』

樹「ちょっと！そういうのにしたくて呼んだんじゃないから！きょも何飲む？」

大「とりあえずビールで」

やばい、

京本大我のとりあえずビールでが聞ける日が来るとは思わなかった

メロすぎるかも

大「メロすぎるってどういう意味？」

『まってまた口に出てました？』

樹「マジおもしれぇお腹痛いって笑学んでよAちゃん！」

むりだ大我くんに聞かれたほんとに口塞がないとやばい

え、どうしよう急すぎてほんとに何も考えてない

前は何が言いたかったんだっけ

慎「A、言わなくていいの？」

そうだ

好きって言って、憧れてるって言って

もっと知るために友達になりたいって言うんだ

『あの、京本さん』

『前も言ったんですけど、京本さんのことが好きです』

大「あーうん、ありがとう」

「俺も前言ったけどさ、それは画面の中の俺であって。あんまり直接言われても困るんだよね」