私が好きなアニメとかの短編集 (ページ3)

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「ダンロンv3:王馬小吉」好きとか「王→主→赤」ページ3

「な…んで…」

地面に横たわり苦痛に顔を歪めるのは私の大嫌いな王馬くん

「なんでって…なんで？」

カランｯ…

私の手の中にあったナイフが乾いた音をたてて王馬くんの顔の前に落ちる

「王馬くん………あんまりバカにしないでくれるかな…」

「Aちゃ…」

「私の名前を呼ばないで！！」

何も無い部屋に私の声が響き王馬くんは少し肩を震わす

「私が赤松さんを好きなことを知ってて…なのに…なんで……なんでよ！どうして邪魔するの！！」

横たわる王馬くんの髪の毛を掴み引っ張り上げる

「そんなの決まってるじゃんAちゃん」

にやりと笑う王馬小吉

気づいた時にはもう遅い。

「っ…！！！」

腕を掴まれそのまま地面に叩きつけられた私の上に乗る王馬小吉の手にはキラリと不気味な輝きを放つナイフがあった

「…ﾁｯ」

私がさっき落としたナイフか。

小さく舌打ちをし王馬くんを見上げる

「形勢逆転､だね。Aちゃん」

ハァハァと息を切らしながら何か言っている。

だけれどそんな王馬くんの話なんて聞こえない。聞く暇などないのだから。