・からかわないで ページ5
【A】
JH「A？」
名前を呼ばれて顔を上げると
ちゅ
唇に柔らかい感触。
「うわぁ！」
びっくりして繋いでいた手を離し、口を抑えた。
みると、ハハハと笑っているジョンハンがいる。
JH「びっくりしすぎ。Aがしたいって言ったんじゃん。」
ニヤッと笑ってそう言う彼。
「言ったけど…！心の準備が…」
顔が熱くなるのが口を覆う手から伝わってくる。
慌てる私を見て笑っているジョンハン。
よかった…もう怒ってないかな…
「ジョンハン、許してくれる？」
JH「許すも何も、怒ってないけど。」
キョトンとした顔でそう言ってくるから頭がハテナマークでいっぱいになる。
JH「あれ演技だし、かまってくれないから意地悪しちゃった」
ポカーンとするAにジョンハンはクククと笑った。
彼はまだ少し潤んだその瞳を細めた。
怒ってなくてよかった。
でも、さっきの私の態度は嫌な気持ちにさせたよね
ごめん。
JH「それにAテレビ見てる時も耳赤くなってて、ドキドキしてんのバレバレだし。今も真っ赤。」
「え、うそ！」
慌てて、顔を押さえていた手を耳に持っていき、隠す。
JH「すきありっ」
突然ジョンハンが立ち上がって、また顔が近づく。
咄嗟に目をギュッとつぶった。
でも想像していた感触がこない。
そっと目を開けると、またニヤニヤしたジョンハンが
JH「心の準備が必要なんだっけ？準備できた？」
なんて聞いてくる。
今絶対顔真っ赤になってる…
Aは俯き、顔を隠した。
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作者名：tanaka | 作成日時：2022年11月5日 2時
