誕生日 ページ24
【JH】
明日は誕生日だ。
明日と言ってもあと5分もすれば今日になるのだが。
誕生日はAと過ごすことはできない。
練習も普通にあるし、VLIVEもしなくてはいけない。
12:00
日が変わった瞬間にスマホが震えた。
お、早いな。
メンバーからの”誕生日おめでとう”のメッセージだろう。
こんなタイミングを見計らったかのように送ってくるなんて、誰だろう。
カトクを開いてすぐにメンバーからではないとわかった。
Aだ。
A誕生日おめでとう。いつもありがとう。素敵な誕生日を。
シンプルだが名前らしいメッセージに口元が緩む。
返信しようとすると新しいメッセージが送られてきた。
Aジョンハンをイメージしてコラージュ作ったよ。一応誕生日プレゼントです。
JH「コラージュ…？」
読み慣れない言葉にジョンハンは首をかしげた。
すぐに画像データが送られてきた。
JH「すご…」
それはジョンハンや牛、牛乳、天使の羽などの写真が組み合わされたものだった。
所々にキラキラとしたラメが散りばめられている。
さすがだ。
Aはデザイナーとして働いていて、ジョンハンと知り合ったのもAがSEVENTEENのアルバムのデザインを担当することになったからだった。
ジョンハンはすぐに気に入り、カトクの背景写真にした。
JHありがとう〜!プレゼントもすごく気に入った。
家族や友達、メンバー、CARATに祝われるのも嬉しいけど、彼女に祝われるのは違う嬉しさがある。
特に誕生日だからって何かを人に期待するタイプじゃないけど、付き合って初めての誕生日だ。
どんな気持ちで、どんな顔でプレゼントを用意してくれたんだろう。
そう考えるだけでジョンハンの頬はゆるんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tanaka | 作成日時：2022年11月5日 2時
