胸やけするほどの愛を君に (ページ20)

今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:19,461 hit

・優しいページ20

【JH】

勉強を再開してまたしばらく経った。

こんなに集中して勉強したのは初めてかもしれない。

今日はここまででいいや。かなりページも進んだし。

そう思って問題集を閉じると、Aがちょうどくるっと振り向いた。

「ベッド、ジョンハンが使って。私布団しいて寝るから。」

JH「いや悪いよ」

Aの家なのに俺がベッドで寝るのはおかしいだろう。

「んーん、まだ仕事終わんなそうで、もうちょっとやりたいから、リビングに布団敷いて寝る。ジョンハン起こしたくないし」

JH「んーでも…」

Aの気遣いは嬉しいが、やはり気が引けて、ジョンハンは首を縦には振れなかった。

「じゃあ、代わりにお風呂掃除と布団敷くのをやってもらおうかな。ほら、交換条件。」

JH「わかった。ありがと」

そう言うとAは満足そうに頷いてパソコンに戻った。

優しいな。

Aは優しいから、人のことを優先させるから。

それを無理してやってる訳じゃなくて、やりたいからやってることは知ってる。

だけど、俺はそんなAがわがまま言える存在でいたいな。