空白の2年間 (ページ10)

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聡side ページ10

1人で寂しく夕飯を食べていると滅多に使わない携帯が鳴る

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おまえAと仲良くなったの？！

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健からのメールだ。なんで知ってるんだろう。
なんて思いながらも今日の出来事を1人振り返り心が温かくなる。

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↪Re.

委員会が同じだったんだ。

なんで健が知ってるの？

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健がこんなにもAちゃんに詳しい事に少し嫉妬したけど、まあ中学同じだもんな。
なんて言い訳をしながら返信を待つ。

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↪Re.Re

あー、あいつにさっき会ったんだよ。

なんか凄えにこにこしてたから聞いたらお前と帰ってきたとか言ってたからさ。
聡も最近あの子あの子って煩えし、なんだかんだで俺もお前の事もAのことも気に掛けてんだぞ、ばかたれ。

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ここにきて突然健の優しさってゆうか、繊細さに気付いた。
あいつ案外気付いてんだなあ、って感心までする。

食べ終えた皿を片付けて寝る支度を済ませて、寝る前に勉強をする。

あ、そういえばAちゃんは携帯持ってるのかな…
今度の委員会で連絡先聞いてみよう。
でも次の委員会は何時だろう。

勉強してても頭の中は1人のことでいっぱいいっぱい。

明日の学校が楽しみで仕方なくて、すぐに眠くなってしまった。
こんなに楽しい日が来るなんて思ってなかったなあ、また今日の事を振り返り1人で頬を赤らめて眠りついた。