空白の2年間 (ページ8)

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委員長と副委員長 (貴方side) ページ8

委員会は着々と進んで委員長と副委員長が決まった、

委員長は松島聡
副委員長は A A

聡「あ、あの… さ、僕松島聡、そうって呼んで？よろしくね。」
A 「あ！うん！私は…

聡「あ、知ってるよAちゃんだよね？」
A 「え？そうだけど…なんで知ってるの?」

聡「あ！えっとその…健！健が前に話してたんだ。」
A 「そっか！改めてよろしくね」

なんだか聡くんの顔が赤いけど大丈夫かな…？体調悪いのかな？

その日は委員長と副委員長が決まれば終わりで、直ぐに解散になった。

まだ部活も始まってないからそのまま帰ろうと思ってスクールバッグを持ち上げると聡くんに声をかけられた。

聡「あのさ、家の方向どっち？」

A「えっとね、東門の方。」
そう言うと聡くんは凄く可愛らしく笑って

聡「え！僕も！一緒に帰らない？」

そう誘ってくれた、なんだか嬉しくて私も思わず大きく頷いてしまった。

そのまま2人で下へ降りて靴を履き替えて家まで向かう。

割と聡くんと家が近いのかな？ほとんど同じ方向だった。

歩いてる間聡くんは面白い話をたくさんしてくれた。

でも私がたまに変なことを言うと真似してきたり、馬鹿にしたりする。

ほらまただ。私の「違うじゃん！」なんていうなんでもないセリフを真似してくる。

でもなんだかそれが自分に凄く合う気がしてずっと笑ってた。

ばいばいする前にも別れる曲がり角で30分くらい話し込んでしまった。
焦るように別れを告げて、1人で家へと向かう。

帰り遅くなって迷惑じゃなかったかな…

私は親が共働きだから誰にも何も言われないけど。

当たり前のように家は1人で、そんなの慣れたはずなのになんだか凄く寂しく感じた。