空白の2年間 (ページ12)

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Next day (聡side) ページ12

「ふぁ… 」
「なんだお前珍しく寝不足オーラじゃね？」

「んん、まあ俺にもそんな日があるんだよ。
まあ昨日は勉強の進みが悪かったのが問題ってとこかな.」

「聡って本当に真面目だよな。
なのに面白いし、ノリ良いしなんで聡に彼女いないのか俺は不安でならないぜ…」

突然僕を "聡"呼びして、まるで親の様な言い分を並べる健にべーっと舌を出す。

「まあ俺にだって狙い目の1人や2人？」

最悪だ、口を滑らせた。健は他人の色恋沙汰が大好きだ。こないだもうちのクラスの男女の仲裁見たいのやってたっけ。
俺はそんなの御免だ、自分の力で相手を振り向かせてみせる。

「お？聡くん？どれどれこの健様に話してみ？」

普段は毒舌で冷酷とも言われる時もある…ような健がこんなにテンションが上がっている、気持ち悪い。

こんな時でも僕は廊下をチラチラと見て彼女が通らないか通らないかと気にしている。

「お前どこ見てんだよ、怪しいな。」

変なところ鋭くて腹がたつが我慢してシカトしてやる。

俺は健なんかじゃなくてAちゃんに会いたいのに。