恋した人はアイドルでした。

#14 ページ14

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真凜「何着てこうか悩むー！」






今日は真凜に連れられて、
ライブで着ていく服を選びに来てる。

ただ、見てる系統の服が私が着るような服じゃない。





真凜曰く、量産型。
何それ？美味しいの？レベルで知らなかった単語。







真凜「これに合いそう！着てこい！」


「え、絶対に合わない…」








真凜の服のセンスはずば抜けてて、
横を歩きたくないぐらい私服は可愛いから
選んでくれた服もまぁ、可愛いわけで。


背中を押され無理矢理試着室に入れられ
渋々その服に身を包んだ。









「…やだこれ、恥ずかしい」


真凜「着た？見せて！」








勢いよく開くカーテンに驚きつつ、
どうですか？と恐る恐る確認すると







真凜「え、やばい！可愛い！絶対それがいい！」







と、予想以上の反応で。

首元とか足元とかスースーして仕方ない中、
真凜の押しが強すぎてそのままお買い上げ。








「出費がバカ痛い…」


真凜「ヲタク人生はそんなもんよ」









余裕な表情の真凜を横目に、
既読の付かないLINEに『ライブ当たりました。楽しみにしてます。』と一言送っておく。



ステージに立つ風磨くん、か。

美味しいご飯を頬張ってる少し子供っぽい彼って印象が強過ぎる分、
ステージ上の彼の姿が全く想像付かなかった。









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