恋した人はアイドルでした。

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昔から勉強、勉強、勉強。

家に帰ればリビングに行かず自分の部屋で
ひたすら勉強の日々。



小、中からテレビを見ない生活を送り
おかげで好きな芸能人やアイドルは出来たことがない。





…まぁ、だからなんだって話なんだけどね。









「行ってきます。」





相田A、18歳。
今日も私らしく生きて…。









「「お願い！！！合コンに参加してほしいの！！！」」









…生きていけなさそうです。

手を合わせて必死に頭を下げてるのは、
入学してから仲良くなった真凜(まりん)と乃亜(のあ)。




学校に着くなりこの騒ぎだから、
さすがに頭を抱える。


今年の夏までに彼氏を作りたいって2人ではしゃいでる一方、私はどうでもいい。




めんどくさそうだし。








真凜「1人多くセッティングしちゃったみたいで…」


乃亜「その人のために、ね？」


「興味ないってば…」






これを言ったところで、聞いてくれないのがこの2人で。

駅前のケーキ奢ってあげるから！って頭下げられたもんだから、







「…ショートケーキとモンブランね。」








そう言えば二人の表情がパッと明るくなった。

私も、食べ物に釣られるなんて…。







真凜「これで彼氏出来たらいいね。」


「いらない。ケーキ目的だから。」







この時は考えもしなかった、








乃亜「いい事あるよ、きっと。」









まさか私が、恋をするなんて。









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