シアトルより愛を込めて iwmm

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目「あ、照くん。お疲れ様」
　

帰宅時間も過ぎてまばらな人影の中にふんわりとした
雰囲気の蓮がホームの入り口の壁にもたれ掛かっていた。

笑顔でヒラヒラ手を軽く振ってくれるもんだから
さっきまで俺が機嫌悪くしてたのが恥ずかしくなって
きた。


岩「お前、すぐに俺が地下鉄乗らなかったらどうして
たんだよ？」
目「照くんならすぐに来るって思ってたから」
岩「・・ったく、わざわざ店から来たのか？」
目「うん、そんなに遠くなかったから大丈夫だよ」
岩「・・・何の用があるんだ」

わざわざ来てくれたのに俺はぶっきらぼうな態度を
取ってしまう。

目「ご飯まだなんでしょ？コレ、アップルパイ
作ったんだけど折角だから焼きたてを照くんに
食べて欲しくて持って来たの」

そう言って蓮から手渡された茶色のバスケットに
入ってたのはまだ暖かいアップルパイ。
高身長の男がニコニコとバスケットを持ってる姿も
シュールだが。。



岩「美味そっ！」
目「うん、まだ暖かいはずだからサクサクしてると
思うよ」
岩「今ひとつ食べていい？」


そう尋ねれば言葉を発せずとも笑顔で頷いてくれた。
一口食べればパイがサクッと崩れ、甘いバターの香り
と林檎の果肉のジューシーさに思わず目を細め笑顔
になった。



岩「あ〜うまぃ。。。」
目「フフ、機嫌が少し直って良かった」

岩「誰が機嫌悪くさせたんだよ」

目「だって、、、あのままじゃ照くんに迷惑かかるし
その・・」

岩「ん？」

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